2022/3/7更新
神奈川県の公務員試験(保育)の倍率はどのくらいなのでしょうか。令和3年度では、横浜市で2.7倍、川崎市では2.8倍。神奈川県内の平均倍率(令和2年度)3.4倍に比べると、低くなっています。ここでは、エリアごとに神奈川県内の公務員試験(保育)の倍率を紹介します。私立と比べた場合の公立(公務員)のメリット・デメリットもまとめました。併せて参考にしてみてください。
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神奈川県で公務員保育士を目指す場合、どの地域で受験するか迷うところです。同じ神奈川県であっても、公務員試験は自治体ごとに倍率が異なります。ここでは地域別の倍率を紹介するので、受験の際の参考にして下さい。
ただし、公立保育園が減少した現在、そもそも離職の少ない公務員保育士は、募集が少ない傾向があります。さらに、人員補充の必要がない自治体では、試験自体が実施されない場合もあるので注意が必要です。
神奈川県の人口の多くが集まる人口密集エリアです。保育園も多く、そのため公務員保育士の募集人数も他地域よりは多めです。 いずれも都心に近く便利なエリアで、暮らしやすい環境です。令和3年度の横浜市の倍率は2.7倍、川崎市の倍率は2.8倍となっています。
いずれも3倍に満たない低倍率となっています。ちなみに神奈川県の各市の平均倍率は3.4倍(令和2年度)です。募集人数は、横浜市45人程度(令和4年度)、川崎市10人程度(令和3年度)となっています。
この地域は、都心から少し離れて、自然の残る人気エリアです。海が近い地域も多く、生活の中で海を感じたい方たちにはおすすめです。
倍率は以下のようになっています。
横須賀市
保育士A(1994年4月2日以降に生まれた人) 3.0倍
保育士B(1985年4月2日から1994年4月1日までに生まれた人) 6.0倍
鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町については情報が公表されていません。人口の多い地域ではないため、募集人数は都心部より多くない傾向があります。
山や湖など自然を満喫できるスポットが多いエリアです。神奈川県で唯一の村、清川村もあります。
相模原市 令和3年度 5.0倍
大和市 令和3年度 5.0倍
海老名市 令和3年度 3.3倍
座間市 令和3年度 3.0倍
綾瀬市 令和3年度 2.0倍
厚木市、愛川町、清川村については情報が公表されていません。この地域の募集人数については、例年「数名程度」が多いのですが、令和3年度には厚木市が20人を募集しています。そのように、年によって多い場合もあるようです。
このあたりを逃さないためには、それぞれの自治体のサイトを注意深く見ていくか、直接問い合わせるなどの必要があります。
子育て世帯の移住も多い神奈川の人気エリアです。特に平塚市や藤沢市は流入人口も増えていて、保育士のニーズは年々高まっています。
平塚市 令和2年度 合格者なし
藤沢市 令和3年度 2.6倍
茅ヶ崎市 令和2年度 17.0倍
ちなみに藤沢市の令和3年度の募集人数は53人と、神奈川県最多となっています。 秦野市、大磯町、二宮町は、ここ数年保育士の募集をしていません。 伊勢原市は保育士の募集をしていますが、結果についてはWEBで公表していません。
神奈川県の西に位置し、静岡県に近いエリアです。海や山など自然が残り、穏やかな気候で、最近では子育て世帯の移住も増えています。
小田原市 令和2年度 5.7倍
南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町については情報が公表されていません。
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公務員のため、毎年昇給があり、賞与もきちんと支給されます。有給や育休、産休などの制度も整っており、休みも取りやすい環境といわれています。
公立保育園は私立と比べて開園時間が短い傾向があります。その分、残業時間も少なくなっています。
ある調査によると、保育園に対するクレームは圧倒的に私立が多く、公立のものはほとんどないそうです。その理由としては、保育士の経験値、管理体制によるものとされています。
公務員保育士は、同じ自治体の中の園で定期的な転勤があります。もし勤めている園が気に入っていたとしても、自身の都合で拒否はできません。
私立保育園では保育方針がそれぞれ異なり、特色ある保育が行われています。なので、自分の目指す保育に近い園を選んで働くことができます。公立保育園は保育方針が一定なので、そうしたことはできません。
そもそも公務員保育士とは、公立保育園に勤める保育士のことです。公務員保育士は公務員ということもあり、私立よりも待遇が良い部分もあるので、人気が高くなっています。
ただし公務員保育士になるためには、自治体ごとの採用試験に合格する必要があります。その倍率は1倍ということはなく、様々です。全部で9科目ある試験科目の難易度もあり、採用試験は一般に難関と言われています。
採用試験に合格すると、公立保育園の採用候補者として登録されます。
試験に合格しても必ず採用されるとは限りません。採用がないまま1年経過した場合は、再度試験を受ける必要があります。
1991年、保育園の約6割が公立でしたが、現在の割合は3割弱になっています。そのように、この30年で公立保育園の民営化は進行していきました。そうした理由もあり、今では公務員保育士は「狭き門」になっています。
公務員保育士には待遇などメリットもありますが、私立保育園のような自由さは少なく、一長一短といえます。公立か私立かで選択を悩んだ時は、自身のやりたい保育を見つめ直してみるといいでしょう。
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