今年2回目の保育士試験、「神奈川・大阪・沖縄・千葉」での実施が決定!
- 保育ニュース
- 2015/07/16
通常の保育士試験に続く、年2回目の試験となる「地域限定保育士試験」の実施が正式に決定。2015年度は「神奈川県・大阪府・沖縄県・千葉県」の4つの地域で行われることとなりました。
(2015/9/9追記:2016年度より、仙台市でも地域限定保育士が導入されることになりました)
保育士不足解消のため、地域限定保育士試験の実施がはじまります
地域限定保育士とは?
通常保育士の資格を得るためには、専門の養成校を卒業するか、年1回実施される保育士試験に合格する必要がありました。
今回創設が決まった「地域限定保育士」は、上記ルート以外にも間口を広げて保育士を増やすことを目的としており、
通常の保育士試験とは別に実施される「地域限定保育士試験」に合格すると、受験した自治体で保育士として働くことができます。
2015年度、地域限定保育士の試験が行われるのは、「神奈川県・大阪府・沖縄県・千葉県」の4府県(千葉県は成田市のみ)。4府県以外の地域在住の方でも、受験することは可能です。
なお、地域限定保育士として指定自治体で3年間働いた後は、通常の保育士と同様に全国で働くことができます。
(関連記事⇒保育士不足解消にむけて新たな動きが!保育士試験が年2回になる?)
地域限定保育士が生まれた背景
待機児童問題を解消するために、平成29年度末までに必要となる保育士数は46.3万人。必要となる保育士数46.3万人のうち、現状で保育所に勤務している保育士(37.8万人)と、自然増が見込まれる保育士数(2万人)を差し引くと、新たに確保が必要となる保育士数は6.9万人となります。
保育士を増やすためには、待遇改善や受験に関する費用の支援といった様々な施策がありますが、この「地域限定保育士」は、「試験数が増えれば、合格者数が増える」という発想で創設されることになったようです。
(関連記事⇒厚生労働省が新たに発表、保育士確保プラン)
2015年地域限定保育士試験、通常の保育士試験と異なる点は?
試験科目や受験資格、手数料などは通常の保育士試験と変わらない予定です。(手数料については、各府県の条例改正により、正式に決定予定)
通常の保育士試験と異なる点や、注意が必要となる点についてまとめましたので、ご確認ください。
日程
【筆記試験】2015年10月24日(土)・25日(日)
【実技試験】2015年12月13日(日)
※自然災害等により試験が中止となった場合、再試験は行いません。
※通常の保育士試験日程は、筆記:2015年8月8日(土)・9日(日)、実技:2015年10月18日(日)
実施自治体
神奈川県・大阪府・沖縄県・千葉県(対象地域:成田市)
上記府県在住者以外も受験可能ですが、資格取得後は、受験した自治体で3年間働かなければ、他の都道府県で保育士として働くことはできません。
スケジュール
申込み開始から合格通知までのスケジュールは以下の予定となっています。詳細スケジュールは決定次第、一般社団法人 全国保育士養成協議会 保育士試験事務センターや試験実施自治体のHPに掲載される予定です。
・2015年7月中旬:申込み開始
・2015年8月中旬:申込み締切
・2015年9月:受験手数料払込み用紙の送付(払込みをもって申込み完了)
・2015年10月24日、25日:筆記試験
・2015年12月13日:実技試験
・2016年1月:合格通知送付
申込み方法
2015年の保育士試験を受験する方(4〜5月に受験申込み済み)
保育士試験事務センターから必要書類が送付されるため、受験を希望する方は必要事項を記入して、期日までに返送してください。
2015年の保育士試験を受験しない方(4〜5月に受験申込みをしていない)
申込方法は現在調整中です。決定次第、保育士試験事務センターや試験実施自治体のHPで告知する予定ですが、申込み開始から締め切りまでの期間が短くなることが予想されますので、申込書以外の必要書類(卒業証明書等)をあらかじめ準備しておくことをおすすめします。必要書類は「平成27年保育士試験受験の手引き」でご確認ください。
(必要書類の確認はこちら⇒平成27年保育士試験受験の手引き)
免除制度について
通常の保育士試験で合格した科目については、地域限定保育士試験においても免除されます。同じく、地域限定保育士試験で合格した科目も、次回以降の保育士試験において免除されます。
≪地域限定保育士について詳しい情報を知りたい方、お問合せしたい方はこちら≫
・地域限定保育士試験の実施について( 一般社団法人 全国保育士養成協議会 保育士試験事務センター)
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