現役保育士さんに、「保育士の給与実態」について直撃!給与に関する不満から仕事に対する思いまで教えていただきました。
BrushUP学び調べ(2015/02/25 〜 2015/03/10):有効回答数128件
なんと75%の保育士さんが、現在の給与に不満があると答えました。
ちなみに、現在の年収は?という質問で最も多かった回答は「150万円以上200万円未満」、希望する年収は?という質問で最も多かった回答は「300万円以上400万円未満」。理想と現実との間には150万円以上の開きがあるということが分かりました。
現役保育士さんに給与に対するホンネを伺ったところ、「仕事量や責任の重さに対しての給与が少ない!」という切実な声、それと共に皆さんが「真剣に保育という仕事に向き合っている姿勢」が浮かび上がってきました。
今回はその中の一部をご紹介します。
子どものお世話や遊ぶ事しかしないお仕事だと思われがちですが、保育準備や書類記入など雑務も沢山あります。それを子どもを見ながら並行に行うのはとても大変です。(20代前半・女性)
預けられたこどもたちはいろいろな家庭で育っているし、いろいろな親への対応もしなければならない。毎日書き物も多く、一人一人のこどもたちにより良く過ごしてもらいたいと思うと、持ち帰りの仕事も多くなるし、企画を考えるだけで夜も眠れない日がある。(20代後半・女性)
親からの要望は計り知れないほどのものが多くなっています。長時間保育の中で幼稚園的な教育の要素を取り入れろと言われてもやはり無理があります。発表会、運動会、毎月のお誕生日会に各種行事。このお給料でこれ以上やれと言われたら、続けられないと思います。(40代前半・女性)
一人一人のお子さんの命を預かって子供たちを見ているというとても責任の重い仕事で、残業や自宅作業なども当たり前。このお給料は決して満足出来るものではないと思います。これでは更に人手不足、そしてより保育士に負担がかかるようになってしまう気がします。(20代後半・女性)
子どもの命を守るとても大切で責任の思いお仕事である保育士。体力的にも精神的にも負担が大きいのにお給料は安い。もっとお給料がUPしないと優秀な人材が育たないような気がします。(40代前半・女性)
シフト勤務がほぼ必須なので、早番、遅番の時のプラスアルファがあったらうれしいと思う。シフト勤務に伴い、延長保育やサービスを使う際の支出を援助してくれるとありがたい。(30代後半・女性)
7時から8時までは早朝手当てがついたり、17時以降は夜間手当てがついてもいいのではないかと思う。また保護者が延長保育の最終時間に遅刻した場合、保育士も残らなければならないのに手当てがもらえない。超過した分はちゃんと支払いをしてほしい。また行事などの担当になって、残業することが増えても一切お金が発生しないのはおかしいと思っている。(20代後半・女性)
持ち帰らないと終わらない書類がたくさんあるのでどうしても就業時間内で終わらない。すべてに残業代をつける事は無理なのはわかっているが、配慮はほしいなと感じる。(30代前半・男性)
長時間保育、子供たちの異変、アレルギー対策、保護者のクレーム対策、集団感染、SUDSなど、対応することが増え、気の抜くことができないような仕事状況を国が考慮して補助して欲しい。(40代前半・女性)
国で保育士全体の給料を見直すべきだと思います。人の命を預かり、大人になるために大切な乳児期、幼児期をみているということをもっと理解してもらいたい。(20代後半・女性)
割に合ってない
でも仕事は好きだから安くても保育の仕事を選んでしまう(20代後半・女性)
給与に関して大きな不満を持ちつつも、保育士を続けられている方はきっと「子どもが好き・保育の仕事が好き」という熱い気持ちをお持ちなのだと思います。しかし上記のような状況が続くようであれば、気持ちがあっても生活ができないからと保育士を辞めてしまう方は増え続ける…今回の調査の結果あらためてそう感じました。
政府は補助金の増額など少しづつ改善に向けて動いてはいますが、その流れをさらに加速していってほしいと切に願います。
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