東京都が保育士の給与アップ施策を発表!
- 保育ニュース
- 2015/01/23
14日、政府は保育士を確保するために保育士試験を年2回にするという施策を発表しました。現在全体の約8分の1である「保育士試験出身保育士」数を増やし、保育士数を底上げすることが狙いです。
しかし、いくら保育士数を増やしても離職率が高ければ待機児童問題は解決できません。離職率を下げるにはやはり給与アップ等の「待遇改善」が必要です。
そんな中、東京都は保育士の待遇改善のため、新たな施策を発表しました。
>>保育士6.9万人確保を目指す!国の支援策はこちら
東京都が保育士待遇改善のため、給与を2.1万円上乗せ!
ー東京都 舛添都知事(1/15 BS日テレのニュース番組にて)
東京都は2015年度予算案に、保育士の月給を平均2.1万円アップさせる補助制度を盛り込みました。
今までは国から処遇改善に取り組む保育所に対し平均0.9万円が交付されていたため、
今回の東京都の施策とあわせると、保育士の月給が平均3万円上がる見通しとなります。
この東京都独自の補助金は国の交付金と比べ、
(1)金額が単純に多い
(2)認可保育園だけでなく、認証保育園や小規模園にも適用される
というメリットがあります。
東京都だけじゃない!その他にもこんな待遇改善施策が
保育士の待遇改善に取り組んでいるのは東京都だけではありません。
そんな自治体独自の取り組みをご紹介します。
(千代田区)保育士1人当たり月額2万円分を上限に、補助金を支出
私立保育所などの保育士の処遇改善のため今年4月から、
保育士らの給料上乗せや労働環境の改善に使うことを条件に、
私立保育所や認証保育所などに対し補助金を支払うという補助事業が始まります。
金額は正規雇用している保育士や栄養士など一人につき月額二万円分が上限となります。
(世田谷区)保育士家賃8.2万円補助
今年4月から、区の新設保育所もしくは、新築工事や増築工事等を行い
20人以上の定員拡大を行う保育所で働く保育士に、
一人当たり月額8万2千円を上限に家賃補助を行います。
対象となるのは保育所などが借り上げた住宅に住む、経験5年以下の保育士。
補助金は保育所側に支払い、2019年度まで実施されます。
(横浜市)保育士家賃上限6万円補助
市内の保育所を運営する法人が、借上げた宿舎に保育士を入居させる場合
宿舎借上げに係る経費を月額上限6万円まで補助するという制度が、2014年1月から行われています。
対象となるのは世田谷区同様経験5年以下の保育士です。
少しずつではありますが、保育士待遇改善のために各自治体が対応を図っていることが伺えます。
今後ますますこの動きが加速してほしいですね。
≪参考サイト≫
保育・介護士不足に舛添知事「重要なのは給料」-YOMIURI ONLINE
保育士・介護職員の処遇改善 都が人材確保支援-東京新聞
保育士に月8万2千円の家賃補助-朝日新聞デジタル
’15予算案<千代田区> 保育士 処遇改善へ独自補助-東京新聞
保育士の住宅確保支援に関する Q&A -世田谷区
保育士宿舎借り上げ支援事業 QA(事業者向け) -横浜市
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