クリスマスのねらい、指導案の書き方を紹介!
- 保育園行事
- 2022/10/24
クリスマスの由来について、また行事を行う際のねらい、指導案の書き方などを紹介します。
クリスマスとはどんな行事?
キリストの誕生日を祝う日
子どもたちが楽しみにしているクリスマス。では、そもそもクリスマスとは何でしょうか。保育士なら知っておきたい、クリスマスの由来について紹介します。
クリスマスは一般に「キリストの誕生日を祝う日」ということになっています。しかし、キリストの誕生日については諸説あり、実ははっきりとわかっていません。では、なぜ12月25日がクリスマスになったのでしょうか。
それには、古代ローマ帝国で行われていた「冬至の祭」が関係しているそうです。もともと古代ローマ帝国では、太陽を神と崇める信仰があり、冬至には太陽の誕生を祝う「冬至の祭」が行われていました。それがキリストの誕生と重なってゆき、いつしか12月25日がクリスマス(=キリストの誕生を祝う日)になったと言われています。
ちなみに、サンタクロースの起源は、4世紀頃のキリスト教の司祭、セント・ニコラスだと言われています。
セント・ニコラウスの日の伝統行事にプレゼントを交換する風習があり、それが今日のクリスマスのプレゼントにつながっているようです。
以上は、子どもたちにはちょっと難しい話です。ただ、保護者におたよりで伝えるなど、保育士なら知識として知っているとよいですね。
クリスマス行事の指導案の書き方は?
クリスマスを行事で行う場合の指導案について、項目ごとに書き方の参考を紹介します。
ねらい
活動のねらいとしては、主に以下のようなものが考えられます。
・年中行事であるクリスマスに親しみを持ち、楽しく参加する
・イベントを通して、お友達や保育士と楽しい気持ちを共有する
・出し物、歌、製作などを通じてクリスマスを体験する
上記のようなねらいを意識しながら、活動内容を考えていきましょう。また、考慮したい点として、家庭によっては宗教上の理由からクリスマスを行わない場合もあります。子どもたちに伝える際にはそのあたりも意識しておくとよいでしょう。
活動内容
クリスマスをどのように行事に取り入れるのか、活動内容について、いくつか案をあげておきます。例年の活動内容も参考にして検討してみてください。一般的には、園全体の行事としてクリスマス会を行うことが多いようです。
クリスマスの歌
皆でクリスマスの歌を歌うと、クリスマス気分が盛り上がりますね。
「あわてんぼうのサンタクロース」「ジングルベル」「赤鼻のトナカイ」「サンタが街にやってくる」などが定番です。
クリスマス製作
クリスマス製作で作ったものを飾ったり使ったりすると、クリスマス行事がさらに楽しめます。例えば、クリスマスツリー、リース、ツリーのオーナメント、壁面飾り、サンタの帽子、靴下バッグ、クリスマスカードなどいろいろと考えられます。
そのように、クリスマスは製作のネタがたくさんあるので、職員で相談してアイデアを考えるとよいでしょう。
ゲーム
クリスマス行事の中に皆で楽しめるゲームを入れてみるのもよいですね。例えば、クリスマスの知識をクイズにして、子どもたちに楽しく興味を持ってもらうなどです。二択クイズにすると、乳児でも参加できます。
保育士の出し物
クリスマス行事では、保育士の出し物をすることが多いようです。毎年、子どもたちが楽しみにしているので、保育士もプレッシャーに感じているなんて話もありますね。
手品
クリスマスらしくシックな雰囲気で手品をするのもおすすめです。保育士の手で不思議な現象が出現する手品は、子どもたちに受けること間違いなしです。成功すると、しばらくの間「先生、あれ、どうやってやるの?」と子どもたちから聞かれ続けることになります。
簡単にできる手品は、YouTubeでもたくさん公開されているので、参考にするとよいでしょう。
ハンドベル
いつもと雰囲気の違うハンドベル演奏もクリスマスらしいですね。「星に願いを」「きよしこの夜」「ジングルベル」「諸人こぞりて」などが定番です。
ハンドベルの奏でる美しい音色は子どもたちの記憶に残ることでしょう。
ただし演奏には練習が必要で、子どもたちの多い時間帯には練習できないなど、保育士ならではの難しさもあります。
保育士による劇
クリスマスについて楽しく知ってもらうには保育士による劇が最適です。終盤にサンタが登場してプレゼントを配るなどの演出も考えられますね。
環境構成
クリスマス行事のために必要な準備について、具体的に記入します。以下のようなものが考えられます。
・保育室にクリスマスの装飾をする。
・子どもたちのクリスマスプレゼントを用意する。
・保育士による出し物を準備する。
・安全を考慮しながら、ゲームをする際の導線などを決定する。
予想される子どもの姿
活動中に子どもがどのような行動をとるかを予想して、具体的に記しましょう。
・クリスマス製作を工夫して楽しんでいる。
・クリスマス会の出し物を集中して見ている。
・クリスマスの歌を大きな声で歌っている。
・ゲームでは、勝った子どもは得意になり、負けた子はがっかりするなど様々に反応する。
保育士の援助
上記、予想される子どもの姿に、保育士がどのように対応するかを具体的に記入します。
・製作では、はさみの使い方などをフォローする。
・製作やゲームで、子どものがんばりを認めて褒める。
・異年齢の子たちとの交流の機会にもなるように配慮する。
まとめ
家庭でのクリスマスも楽しいですが、いつものお友達と大勢で参加するクリスマス行事は記憶に長く残りますね。保育士もクリスマス準備は気持ちが高まるものです。十分に準備をして、楽しいクリスマス行事を実現してください。
ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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