保育士の週休3日制を導入!株式会社こどもの森にインタビュー
- 保育インタビュー
- 2022/10/11
多様な働き方が求められている中、注目を集めている週休3日制。 保育士さんの新しい働き方として、この週休3日制を導入した株式会社こどもの森の栗田さんに、制度について詳しくお話をお伺いしました。 株式会社こどもの森は「自分の子どもを入れたい園を作る」をスローガンに、「まなびの森保育園」など認可・認証保育園などを運営しています。時代のニーズにあわせた、風通しのよい社風がみえてきました。
保育士の週休3日制を導入!どんな働き方になる?
保育業界で「週休3日制」はなかなか耳にしませんが、どんな働き方になるのか教えていただけますか?
原則、週4日1日10時間の勤務になります。給与、賞与等待遇面は通常の正社員・契約社員と同じです。「1日の働く時間を増やして、その分休みの日数を多くする」というイメージですね。
一つ注意していただきたいのは、必ず連続で3日お休みになるという訳ではない点です。
各園でシフトを組むので、お休みの日は園で相談していく形になります。
週休3日制はどんな人におすすめですか?
やはり、プライベートを充実させたいという方に合うかなと思っています。あとは、学び続けたいと思っている方ですかね。研修やセミナーが平日にあった時に、平日にお休みが取れる回数が多い方が良いのかなと思います。
個人的には、ライブや舞台のチケットは平日だと競争率が下がるのでいいなと思いました!
その他に考えられるのは、お子さんが小学校に上がられた方ですね。学校行事でお休みを取らないといけない場合があるので、長く働く代わりにお休みの日数が多い方がいいという方もいるのかなと思っています。ご家族との兼ね合いもあるかとは思いますが。
週休3日制の導入にいたった背景は?
今回、週休3日制を導入することになった背景を教えていただけますか?
余暇の過ごし方のニーズが時代とともに変化しているなと感じていて、もっとそこに応えられるといいなと思い、導入に至りました。
私たち、こどもの森は保育業界の中では定着率が高いのですがもっと高めていきたいなと考えています。週休3日制の導入により、ライフプランに応じた働き方を選んでもらえる様にすれば、もっと定着率を高めていけるのではないかなと考えています。
こどもの森さんの離職率は、1割を切っていますよね。業界平均(2.5〜3割)と比べてかなり低いです。10年以上1割を切っているのは他に聞いたことがないです。
もう一つ、正社員の割合が高いので導入しても園の運営に支障が出にくいかなと予測が立てられたことです。
あとは、採用活動が順調に出来ていることも大きいですかね。
ありがたいことに、応募者の方が増えています。なので正直、採用の母数を増やしていくために導入したわけではないです。
どこまで働く方々のメリットになるのか、今後反響をみたいと思っています。
今回は試験的な導入なので、希望の方は早めにお問い合わせいただけるとありがたいです。
時代のニーズに合わせた風通しのよい社風が魅力
週休3日制は現場からの声がきっかけになったのですか?
はじめに声を上げたのは代表でした。「やってみたらいいんじゃないか?」と。保育業界にこだわらず、色々な業界のトレンドを取り入れていく風土がありますね。
大手法人にもかかわらず、業界では革新的な取り組みを始められていますよね。
保護者向けの対応だと、いち早くおむつの持ち帰りなしを始めました。最近はおむつのサブスクも導入しました。うちの園に通う場合、保護者はおむつを用意しません。なので週休3日制を導入しようとなったときも自然に受け入れられましたね。
「保育園が保護者の負担を減らす一番手じゃないといけないよね」というのが代表の考え方なんですよね。そうすると、めぐりめぐって保育士の負担も軽くなります。保育士さんの余裕が出ると、保育の上でも余裕が出ますし、継続しやすくなる、普段の保育も充実したものになるのではという思いもあります。
実際、保護者の方のご意見やクレームは同業他社さんと比べると圧倒的に少ないのではないかと感じています。本社にもほとんど電話はかかって来ないですし、現場からもご意見はそんなに来ないですね。
系列園に自分の子どもを預けている職員さんが多いとお伺いしました。保育の質の高さが伺えますね。
私も預けています。安心感と楽さがありますね。 実際に自分が使ってみることで、「やっぱりこうだよね」「こうじゃないといけないよね」というのは感じています。
求める人物像は?
前提として「子どもが好きな方」ですかね。あとは、「責任感のある方」かな。
転職エージェント視点で見ると、「年度の途中で辞めていないか」を責任感を持っている方かの判断にしている法人さんが多いなと感じています。
転職を考えている保育士さんに向けてのメッセージをお願いします。
冷静に転職活動をしてほしいなと思っています。お給料が高いとか、福利厚生、年間休日数が多いとか、目に見えるものに人は行きがちなんですけども、一番大切なのはそこで働き続けることができるかどうかだと思います。大事な職場選びなので、自分の経歴は自分で守っていただいて、長く勤め続けられるような状況を作っていっていただきたいなって思っていますね。
離職率はすべてを物語っていますよね。そこをみて冷静に判断して欲しいと思います。
保育の仕事って、月並みな言葉かもしれないけどすごくいい仕事だと思います。(編集部注:栗田さんは系列園の園長でもあります)
子供と身近に関わって、あんなに感動する仕事って、ほかの仕事にはなかなかないと思うんですよね。ほかの職種だと多分ないんじゃないかな。
たとえば、8年ぐらいうちで働いて、子供服のアパレルに転職した方がいました。でも結局戻ってきて、今は園長をしています。戻ってくるときの面接で一番印象に残ったのが「継続して毎日、子どもたちの成長・発達・喜びを保護者と一緒に分かち合えるのは、保育園が一番できた。だからやっぱり保育の現場に戻りたいんです!」というお話でした。「そうだよな」って思ったんですよね。ほかの業界と比べても魅力的な業界だと思います。
だけど、ずっと保育園にいると日々の忙しさやマンネリ感、忙しさに忙殺されて辞めてしまう方が多いのも事実なんですよね。だから、保育業界は離職率が高いって言われてしまうんだと思います。
なので、私たちは、職員の方たちが長く続けられる様にいろいろな取りくみをしていきたいなと思っています。
週休3日制の導入は、風通しの良さを基盤にした高い定着率が土台!
保育士さんが長く続けられるような取り組みを、時代の変化にあわせて取り入れている株式会社こどもの森。
長年培ってきたノウハウが、低離職率や保育の質の高さ、保護者満足度に繋がっています。その基盤があるからこそ、今回週休3日制を導入できるようになったのだなと感じました。週休3日制は、今回は試験的な導入ということでした。今年度の反響をみて継続を検討していくそうです。興味を持った方は、ぜひ早めにお問い合わせください。
株式会社こどもの森 採用情報
株式会社こどもの森では、23年度4月入社の採用が始まっています。
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