子どもに好かれる人気保育士の共通点とは?

子どもに好かれるような保育士の特徴、また、好かれるためのポイントについて紹介します。

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子どもに好かれる保育士「4つの共通点」


保育士として働いている方、経験のある方であれば気が付くことだと思いますが、保育士にも「子どもに人気がある人」と、「そうでない人」がいます。いったい何が違うのでしょうか。
子どもたちに人気の保育士には、以下のような共通点が見られます。


@ 元気がある


保育士の仕事は、子どもたちの中に入っていくことです。
子どもたちと一緒に元気に遊んで、どんどん楽しいことを生み出していく。そんな元気な先生に子どもたちは自然についていきます。
また、子どもへの声がけも「元気」が基本です。保育士の元気が伝わって、子どもたちの気持ちも盛り上がっていくものです。


A 優しい


ある調査で、「大人になった今、忘れられない保育士はどんな人?」というアンケートを取りました。その中で一番多かったのは「優しい先生」でした。 子どもにとって「優しい先生」はいつの時代も人気です。
先生は、保育園で子どもの“母親代わり”となります。母親のように優しく声をかけられ、話をじっくり聞いてもらうなど、先生の優しさを感じた経験は大人になっても忘れないものです。


B いつも笑顔


いつもニコニコと笑顔の先生のところには、自然に園児たちが集まってきます。そのため、成長した園児たちの声にも「いつも笑顔でいる先生が大好きでした」「先生がニコニコしていて安心でした」という内容が多いのもうなずけます。


C 子どもが好き


個人的なことですが、私が新人だったころ、毎日悪戦苦闘していると園長に「主任が先生のこと褒めていたよ。子ども好きなのがよくわかるって」と言われました。
その時、ほっとしたことを覚えています。保育士としてのスタートラインに立てたような気がしたからです。
保育士としては「子どもが好き」というのは基本的な資質です。その愛情が子どもたちに伝わることで、信頼関係が生まれていくのです。
子どもに好かれるためには、「子どもが好き」であることは必要な条件と言えます。


子どもに好かれるためには?


子どもに好かれる、好かれないは、その人の資質だからと、あきらめる必要はありません。
ちょっとした心がけによって、子どもに好かれるようになっていきます。
そのために気をつけるべきポイントを紹介します。


子どもと同じ目線でいる


保育士であれば、子どもと話す時は、目線を合わせるためにしゃがむことが多いと思います。一方で、上から威圧的に話している印象を与えてしまうこともあります。むしろ、与えてしまっているかもしれません。
子どもと目線を合わせて話すことは、関係を育むうえでとても大切なことです。


人との接し方「タテの関係」と「ヨコの関係」


アドラー心理学では、人との接し方には「タテの関係」と「ヨコの関係」の2種類があるとしています。
「タテの関係」とは、どちらか一方が上で、一方が下の関係性のことです。保育士が上からの目線で話す関係もこれにあたります。
子どもと保育士の関係は、対等な「ヨコの関係」が望ましいです。子どもと対等な立場で接することで、子どもの気持ちを解放し、信頼関係を築いていくことができます。
子どもに好かれる保育士は、自然にそうしたことができています。


話をしっかり聞く


子どもに好かれる人の特徴は、子どもの話をしっかり聞けることです。子どもの言うことを理解しようとする気持ちと姿勢が大切です。
忙しい保育士は、子どもの話をつい聞き流してしまうことがあります。しかし、子どもとの関係を築くためには、手を止めて子どもの話にじっくり耳を傾ける時間も必要です。


話を聞く時の主役は、話し手の「子ども」


ここで大事にしたいのは、話を聞く時の主役は、話し手の「子ども」であるという認識です。保育士が主役で「話を聞いてあげる」というスタンスにはならないようにしましょう。
子どもの言葉を遮ったり、結論を先に言ったりせずに、子どもの話をじっくりと聞いてあげるような時間が子どもとの関係を育んでいきます。


子どもを的確に褒める


子どもを褒める姿勢も重要です。保育士であれば、ただ子どもの歓心を買うために褒めるのではなく、子どもの個性を認めて、上手に褒めることができなくてはいけません。
そのためには、日頃から子どもたちのことをよく見ている必要があります。


イライラしない


子どもと接する時、イライラしないようにするというのは基本です。実際、保育士は常に先を考えているので、次の活動まで時間がない、結果を出さなければいけないなど、子どもの様子にイライラしがちです。
しかし、そのイライラや緊張は子どもに確実に伝わっています。子どもはイライラしている人のそばには近寄らないものです。

イライラしそうな時には自分の心の流れを意識して、今目の前にあることに集中するなど、気持ちを切り替えていきましょう。


まとめ


「子どもに好かれる保育士」の特徴は、元気で、優しく、いつも笑顔で、子どもが好きなことです。いずれも外から強制されるようなものではなく、自分の内側から出てくるような要素です。
保育士として、仕事を楽しみ、子どもに深い愛情を持つことで、自然と滲み出してくるものが、子どもを惹きつけていきます。
なので、無理をして外の基準に合わせるのでなく、自分らしい保育スタイルを意識しながら、子どもに好かれる保育士を目指していきましょう。


ライタープロフィール

玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。

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