保育園での水遊びをおもしろくするには?ねらいとアイデアも紹介!

夏のお楽しみでもある保育園の水遊びについて、アイデア、工夫ポイントなどを紹介します。

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保育園の水遊びのねらいは?

水への親しみ・完成を育む!

この季節ならではの活動の一つとして、水遊びを楽しみにしている子どもたちは多いと思います。一方で、水が苦手な子もいたり、初めて水遊びをする子もいます。そうしたことも踏まえて、きちんとねらいを持った水遊びをしていきたいですね。
水遊びのねらいとしては、以下のようなものが考えられます。

乳児クラス

・水を使って季節の遊びを楽しみ、心地よさを味わう。
・水に親しみを持ち、感触を味わう。
・友だちや保育士と水遊びを楽しむ。


幼児クラス

・水に親しみ、感性を育む。
・友だちや保育士と関わりながら、いっしょに水遊びの楽しさを味わう
・水遊びのお約束を守って、楽しく遊ぶ。

乳児は、主に水の感触や心地よさを味わうことが目的となってきます。幼児は、水遊びの危険についても理解してもらいたいところです。なので、ルールを守ってお友達と楽しく遊べるようなねらいにしていくといいでしょう。

保育で水遊びを楽しむアイデアを紹介!

ただ水で遊ぶだけでも楽しいですが、簡単な工夫でさらに楽しくなるような水遊びのアイデアについて紹介します。
例えばビニールプールしかないなど、園によって条件が異なるので、状況に合わせて、できるものを取り入れてみてください。

乳児クラスの場合

乳児クラスでは、子どもが水に親しみ、「水遊びが楽しい」と思えるように工夫していきましょう。

水の感触遊び

水の感触を楽しむために、ビニール袋に入れたり、ジップロックに入れて遊びます。
水風船をたくさん浮かせても華やかで楽しいですね。子どもたちは水風船独特の冷たくてやわらかい触り心地を楽しめます。

ペットボトルのシャワー遊び

ペットボトルのシャワーは水遊び定番のおもちゃです。
ペットボトルにキリなどで穴をあけて作ります。穴の大きさや数を変えて、いろいろな種類を作ることができます。
他にじょうろや水鉄砲なども交えて遊ぶと、水の出方に変化があって楽しめます。

スポンジで作る魚

プールにかわいい魚たちをぷかぷか浮かせてみましょう。ネットスポンジを使って、色とりどりの魚を作ります。製作の時間に子どもたちと一緒に作るのもおすすめです。自分の作った魚で楽しむ水遊びは、子どもたちのテンションも上がります。
以下で、スポンジで作る魚の作り方についてご紹介します。

◆材料
ネットスポンジ

◆使うもの
・はさみ
・輪ゴム
・油性ペン

◆作り方
1. ネットスポンジのネットを切り、中のスポンジを取り出す。
2. スポンジを魚の形に切る。
3. 尾ビレの付け根を輪ゴムでしばる。
4. 油性ペンで目やヒレなどを描く。

◆ポイント
・ヒトデやカニ、クラゲなど海の生き物を作っても楽しいです。
・水性は水で流れてしまうので、必ず油性ペンを使いましょう。

幼児クラス向けの場合

幼児クラスの水遊びでは、お友達と競ったりして楽しめる要素を入れていくといいですね。
注意点としては、保育園の水遊びは水泳ではないので、水が苦手にならないように、楽しく遊べるような工夫をしていきましょう。

水中ジャンケン

いつものジャンケンを水の中でやると盛り上がります。顔をつけられる子は潜って確認するなどしてもいいでしょう。足でジャンケンをしても楽しいです。

流れるプール

子どもたちが大好きな、流れるプールを作って遊びましょう。子どもたちが同じ方向に向いて歩いていくことで、水の流れをつくります。電車ごっこのようにしても楽しいですね。流れができたら、その流れに乗って浮かんだり、おもちゃを浮かせてみたりして楽しみます。
流れるプールには溺れる危険もあるので、保育士はきちんと注意しながら進めましょう。

宝の石を作って、宝探し

水の底に宝物を沈めて、それを拾い集める遊びです。宝物は重さのあるものにして、水の底にたくさん沈めます。100均で売っている宝石のおもちゃなども使えます。スーパーボールなどは浮いてしまいますが、浮いている宝を集める遊びも楽しいです。
あらかじめ子どもたちと一緒に石をペインティングして、宝の石を作って沈めると、盛り上がります。宝の石づくり(ペインティング)についてもご紹介します。

◆材料
石(あまり大きくない手ごろなもの)

◆使うもの
・アクリル絵の具(耐水性のあるもの、ポスカなども可)
・ニス

◆作り方
1. 園庭で拾ったり、散歩の際に公園などで石を集める。
2. 石を洗って干す。
3. 石にアクリル絵の具やポスカで好きな絵を描く。
4. 乾燥したらニスを塗って完成。

◆ポイント
・自分の名前を書いても、見つける時に楽しいです。
・必ず耐水性のあるもので塗りましょう。
・潜って取れない子どもは、足で蹴って、少し浮かせると取りやすいです。

まとめ

水遊びは幅広い楽しみ方があります。少し工夫して、今年はいつもと違った遊びを考えてみてもいいですね。
保育園での水遊びは長く記憶に残る楽しみです。安全に十分配慮して、楽しい夏の思い出を作ってあげましょう。

ライタープロフィール

玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。

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