【保育士向け】入園式で準備すること・ものは?
- 保育士お役立ち情報
- 2022/03/24
入園式は、園生活の始まりを迎えた子ども、保護者にとっては、大切な一日。新しい生活に不安を抱えている子どもをあたたかく迎えられる式になるよう、余裕を持って準備しましょう。ここでは、保育園の入園式準備、当日の流れなどのポイントを紹介します。
入園式で準備すべきもの・ことは?
入園式で主に準備すべきものは、式の流れを示した進行表と、当日の配布物となります。
進行表
まずは、昨年度のものを参考にするなどして、進行表を作成します。入園式は卒園式とは異なり、当日までに園児の練習はできず、ある意味でぶっつけ本番です。
泣く子も出るなど落ち着かない雰囲気になりがちですが、保育士は落ち着いて式を進行していく必要があります。
さらに、新入園児の年齢は低いことが多いので、式は30分程度で終了するように考えましょう。
以下は一般的な例です。細かい点は各園によって異なりますが、大まかなプログラムはだいたい共通です。
一般的な入園式の例
・開場・注意事項伝達
・開式の言葉
・新入園児入場
・園長あいさつ
・在園児による歌、保育士出し物など
・新入園児の紹介
・職員紹介
・閉式の言葉
・記念撮影
配布物
入園式では保護者への配布物も重要なポイントになります。保護者に渡す書類はかなりの量になることがあります。内容は、各園によって異なりますが、4月の予定表、年間行事、4月の献立、園だより、個人情報同意書、延長保育申請書などです。
渡しそびれのないように、封筒に入れた後も配布前に必ず中身を確認しましょう。
また、子どもによっては、アレルギーがあり献立表が異なるなどの違いがあることもあります。なので、封筒には、すぐにわかるように名前を書いておくといいでしょう。
在園児による歌
プログラムの中で、在園児による歌の披露がある場合、春らしいシンプルな歌を選びましょう。難しい曲はやめておいた方が無難です。在園児は進級を控えていて、歌の練習をする時間が取りにくいためです。
例えば、以下の歌などがおすすめです。
入園のお祝いを感じさせる歌
「せんせいとお友だち」
「きょうからおともだち」
「おともだちだよ」
春らしい童謡
「チューリップ」
「ちょうちょう」
「春がきた」
また、在園児の歌とは別に、保育士からの出し物を挟むこともよくあります。まだ集中して参加が難しい新入園児のために、気持ちの切り替えになる出し物は有効です。手遊びや紙芝居、エプロンシアターなどを選ぶといいでしょう。
新入園児紹介
通常、担任となる保育士が自分のクラスの新入園児の名前を読み上げます。印象に強く残ってしまうので、名前の読み間違えは絶対にNGです。なので、名前にはふりがなを振っておくのが基本です。
職員紹介
職員紹介では、特に新入園児担当の保育士は、きちんとした挨拶ができるように準備をしておきましょう。子どもにとっても保護者にとっても、担任の先生は一番気になるところです。 なので、長くなりすぎず、わかりやすく心を込めた挨拶を目指しましょう。
この場面で、担任でない職員も自己紹介をすることが多いようです。以下の流れを参考にしてみて下さい。
笑顔で心を込めたお祝いの言葉を述べる!
【例文】
子どもたちへ今後のわくわくする未来について語りかける!
【例文】
保護者に向けて、頼りがい・親近感を与える言葉を述べる!
【例文】
最後に、「これから、どうぞよろしくお願いします。」と挨拶した後、お辞儀をして自己紹介を締めくくります。
入園式当日の服装は?
園よって異なるため要確認!
入園式は卒園式とは異なり、フォーマルな服装でなく保育着で参加する場合もあります。
また、担任のみスーツで参加などの場合もあり、園によって異なります。
なので、当日の服装については必ず、園長や主任に確認しておきましょう。
フォーマルな服装で参加をする場合は、スーツ着用なのか、ワンピースなどでもいいのかなど、こちらも事前に確認をしておきましょう。
コロナ禍での入園式はどうする?
感染リスクを最大限低くする工夫が必要!
コロナ禍の入園式では、感染リスクを最大限低くする工夫として、以下のような対応をすることが一般的です。
・会場全体の消毒
・間隔を空けて座席を配置
・会場入り口にアルコール消毒液を設置
・会場のこまめな換気
・マスク着用の呼びかけ
・参加者全員の検温
まとめ
最近では、保護者の負担も考えて入園式自体を行わない園も増えてきているようです。ただし、入園式は保育園での生活をスタートさせる子どもたち、保護者にとって区切りとなる良い機会にもなります。
子どもたちには、楽しい保育園生活が始まることへの期待、保護者には、子どもの成長の一つの節目が感じられるような有意義な内容にしていきたいですね。
ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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