面接対策の心理学3 話を聞く態度とおすすめの服装の色
- 保育士の就職・転職
- 2021/08/31
前回は、長所と短所の伝え方のポイントについてお伝えしました。
今回は、面接をする相手の話を聞く際のポイントと、色彩心理学から見たおすすめの服装の色の組み合わせについて考えてみましょう。
話を聞く時の態度
自分の強みをより良く伝える方法を見てきましたが、話を聞く時の自分自身の態度についても、振り返ってみましょう。
相手の話を聞く時、あなたはどのような態度を取っていますか?
(1)あいづちをうつ
(2)うなずく
(3)話題に合った話を自分も提供する
(1)のあいづちは、適切にうつことができればよいのですが、面接は緊張するもの。それに、面接をする人は初対面の相手です。話の意図をくみ取って、適切なあいづちを入れるというのは、とても難しいことですよね。
また、「なるほど」などの返しは、数回は良いのですが、何度も言われると、「聞き流されている」、「真面目に聞いていない感じがする」などと、ネガティブに取られることがあります。それに、話し手が話をするペースを乱されると感じる場合も…。
ですから、あいづちはうってもいいのですが、同じ言葉の多用は避けましょう。
(3)の話題提供は、最も気を付けなければいけないものです。それは、話し手の話題を奪ってしまうから。相手が話している間は、聞き役に徹しましょう。自己PRは自己PRの時間内にするようにしてください。
普段、人と話していて、相手の話の途中で、「そういえば私もね、この間…」と話題をさらいがちな人は、気を付けてくださいね。
(2)のうなずくが、保育士の一般的な面接の場面では、最も適切と言えるでしょう。相手が話している間は、「自分も何か言わなくては」「良い返しをしなくては」「何かあいづちを打たなくては」と焦らなくても大丈夫です。
うなずきながらあいづちを打つことが多い場合、うなずかない場合と比べて、協調性、行動力、熱意・意欲、論理的思考力など、様々な面で評価が高くなることがわかっています。
また、何も言わずにうなずく場合でも、協調性が高いと評価されやすくなります。
たとえ、少し沈黙が訪れたとしても、心配しないでください。面接中は、話すタイミングは相手の指示に従うと良いでしょう。
面接はポジティブな印象を持たれる色の服で
面接中のコミュニケーションで、よい印象を持ってもらえる自信がないという方は、色彩心理学も味方につけてみましょう。保育士の場合、基本的には暖かみのあるイメージを持たれるような暖色系の色がオススメです。
とはいえ、面接はスーツやジャケットなどの落ち着いたスタイルで受けると思いますので、アウター(スーツ・ジャケット)とインナー(ブラウスやカットソー)の色で工夫をしてみましょう。
1.アウター編
あまり選択肢がありませんが、ご自分の普段の印象に合わせて、マイナスイメージを緩和しましょう。
・消極的に見られやすい人は…黒いスーツ・ジャケットで意志が強い印象を
黒は、意志の強さ・集中・プロフェッショナルのイメージがあります。
ハッキリ物事を言うのが苦手、自信があまりない、ついあいまいな表現をしてしまうような人には、言葉に説得力を持たせてくれるため、オススメです。
・強気に見られやすい人は…グレーのスーツ・ジャケットで柔軟な印象を
グレーは、柔軟・落ち着き・控えめのイメージがあります。
気が強いところがある、つい言いすぎてしまうという人は、強気な印象を緩和してくれるのでオススメです。
2.インナー編
・白を選ぶなら、オフホワイトで落ち着いた印象を
面接時は、一般的には白いシャツを選ぶことが多いと思います。もちろん白も純粋・可能性のイメージがあり、好印象を持たれる色です。ただ、明るすぎる真っ白では、潔癖・緊張・冷たい印象も持たれてしまいます。
ですから、白を選ぶなら、少し明るさを落としたオフホワイトを選んでみてください。柔軟さや、温かみを感じてもらうことができますよ。
・淡いピンクで暖かい印象を
ピンク色には、優しさ・やわらかさ・幸福感などのイメージがあり、保育士に望まれる印象を持たれる色です。インナーに取り入れるなら、淡いピンクがオススメです。人の気持ちを優しくしてくれる効果がありますよ。
・水色で自然体な印象を
水色には、希望・自由・自然体などのイメージがあります。緊張しやすい人、つい気合が入り過ぎてしまう人は、飾らないナチュラルな印象を持ってもらいたいときに取り入れてみるといいでしょう。
いかがでしたか?色彩は、見ている相手だけでなく、身に着けている自分自身にも効果が表れるものです。ですから、自分の強みを高め、弱点を補ってくれるような色を身に着け、面接では好感度をUPするサポートをしてもらってくださいね。
おわりに
3回にわたり、就職面接で活用できる様々な心理学を学んできました。少しでも面接に対する不安が解消できていれば幸いです。ご自身の行動や身だしなみなどを振り返り、次の面接に備えてみてくださいね。
希望の園の面接に無事通過し、内定が決まることを願っております。
前回の記事はコチラ⇒面接対策の心理学2 長所と短所の伝え方
前々回の記事はコチラ⇒面接対策の心理学1 第一印象の好感度を上げるには?
≪心理カウンセラープロフィール≫
松本 いずみ
公認心理師。明治学院大学大学院心理学専攻修士課程修了。ストレスチェック実施者研修修了。スクールカウンセラーとして都内中高で12年間従事するかたわら、メンタルヘルスサイトにて一般向けに心理学コラムの執筆とメールカウンセリングを担当。プライベートでは0歳と7歳の2児の母。最近は「あつまれどうぶつの森」を家族で楽しんでいます。
参考
佑貴つばさ 色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理
シグニカル編集 第一印象をガラッと変える心理学
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土屋裕希乃・遠藤健治 2013 就職面接場面におけるうなずき行動の効果 日本心理学会大会発表論文集 77 (0), 3PM-013-3PM-013
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