保育士の仕事内容とは?一日の流れを具体的に紹介!
- 保育士の就職・転職
- 2021/06/25
保育士の仕事内容、一日のスケジュールを紹介します。保育学生や保育士への就職を考えている方は参考にしてください。
保育士の仕事内容は?
子どもの身の回りの世話は業務の一部!
一般に、保育士は子どもの身の回りの世話をすることが仕事内容だと思われています。
ただ、それは保育士業務の一部です。
保育士の仕事は、日常生活を通じて、子どもに食事、排せつ、着替えなど、基本的な生活習慣を身につけさせていく教育的な役割もあります。
また、保育園は地域の「子育て支援の拠点」と考えられているので、保護者対応も重要な業務です。子どものことで相談を受けたり、子育てのアドバイスをしたりします。
さらに、あまり知られていませんが、保育士には事務作業も多くあります。保育計画を立てる、配布物を作成するなどを日常的に行っています。
それでは、そうした保育士の仕事内容について、一日の主な流れを紹介します。
【午前】
出勤後、まずは部屋の掃除、換気など開園準備をします。
開園の時間になったら、子どもたちを迎え入れます。早く登園している子どものために朝のおやつを提供する園もあります。
9時頃には集まりの時間、朝の会を行います。その後、自由遊び、散歩などの午前中の保育が始まります。
【昼・午後】
散歩などの後は、子どもたちに手洗いやうがいなどを促して、昼食準備を開始します。
昼食はだいたい11:00から12:00までには食べ始めます。食事中は、援助をしながら一緒に食べるのが一般的です。
昼食後は片付けを行い、子どもたちには歯磨きと排せつをさせます。布団に入ったら、入眠まで寝かしつけをします。
寝ている間は、会議や連絡帳記入をしながら休憩をして、子どもの午睡チェックを行います。
【夕】
子どもが午睡から目覚めたら、排泄・着替えを済ませて、15:00頃からおやつの時間です。
その後は、室内や園内で遊ばせながら保護者のお迎えを待ちます。
お迎えが来たら、保護者に連絡帳を渡して、その日の様子や連絡事項を伝えます。
子どもたちをすべて見送った後は、園内の掃除、戸締まりをします。
保育士の1日の仕事の流れを詳しく紹介!
保育士の仕事スケジュールは、園によって異なりますが、基本は概ね同じです。その詳細を詳しく見ていきましょう。 0、1歳児については、若干内容が異なる部分があるので、別途表記します。
◆一日の流れの例(2歳児以上)
7:00 出勤
部屋の掃除、換気などをして、子どもを迎え入れる準備。職員同士で本日の仕事内容確認など。朝礼がある場合も。
7:30 園児迎え入れ
子どもが随時登園。手洗い、うがい、検温をして、顔色を見るなど健康状態のチェック。
(0、1歳児:おむつ交換や排泄の援助)
9:45 集まりの時間
子どもと職員全員でホールに集まるなどして、朝の会や朝の体操を実施。挨拶、歌、出席確認、絵本読み聞かせ、水分補給などを行う。
10:00〜11:00 クラス別保育
年齢別のクラスに分かれて保育を実施。散歩、歌・手遊び、読み聞かせ、お絵かき、工作、プールなどプログラムに沿った活動を行う。
11:00〜11:30 昼食準備
手洗い、うがいを促し、給食の配膳。当番の子どもに「いただきます」の挨拶をやってもらうことも。
11:30〜12:30 昼食
子どもと同じ給食を食べながら、援助するなどして食事の様子を見守る。
(0、1歳児:手を添えるなどして食べられるよう援助する。食べ終わったら子どもの手や顔をおしぼりで拭う)
12:30〜13:00 昼食後片付け・午睡準備
食器の後片づけ、布団敷き、子どもの手洗い、歯磨き、排せつ補助、寝かしつけなど。
13:00〜14:00 休憩
午睡中の子どもたちの様子をチェックしながら休憩をとる。この間に保育日誌や連絡帳記入、会議や事務仕事を進める場合が多い。
14:00〜14:30 園児起床
布団の片付けなどを行う。
(0、1歳児:着替えの援助。おむつ交換や排泄の援助)
15:00〜15:30 おやつタイム
おやつを準備し、食べ終わった後の片付けを行う。
16:00 帰りの会
帰りの歌、さようならの挨拶など。
16:00〜19:00 自由遊び・お見送り・掃除
自由時間中は子どもの安全に注意しながら遊びを見守る。お迎えが来ると、その日の子どもの様子を保護者に伝える。空いている部屋、トイレ、玄関などを掃除する。
19:00 退勤(遅番)
資格無しでも保育士になれる?
保育士資格は絶対に必要ではない!
保育園で働くには、保育士資格が絶対に必要というわけではありません。「保育補助」として働くのであれば可能です。
保育補助は、主に保育士のサポート、保育士が手薄な時間帯のスポット的な業務などになります。
保育補助はパート・アルバイトの勤務となるので、正社員勤務を希望の場合、保育士資格取得がマストになります。
保育士が他に活躍できる場は?
『企業内保育施設、院内保育施設』などもあり!
保育園での保育士の仕事内容について紹介してきましたが、保育士は保育園だけでなく活躍できます。
例えば、保育施設では、他に企業内保育施設、院内保育施設があります。それぞれ企業内や病院内で働いている人の子どもを預かる施設です。通常の認可保育園よりも行事が少ないなど、業務量が多くないのが魅力です。
幼稚園と保育園の機能を持った、認定こども園で働くことも可能です。
また、乳児院、児童養護施設、学童保育施設などで働く保育士もいます。
自宅で保育する「保育ママ」、ベビーシッターなどもニーズが高まっていて、そうした働き方も人気です。
最近では共働き世帯が増加しているため、保育士資格を活かせる仕事が増えています。
まとめ
保育士の一日は様々な業務があり、保育士を始めたばかりの頃は、流れについていくのに精いっぱいになると思います。
ただ、先輩保育士たちの仕事ぶりを見てもわかるように、経験がものをいう世界です。
時とともにスキルが上がり、ただこなすだけではなく、自分らしい保育ができるようになっていきます。
ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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