よくある保育士の悩み・解決法を紹介!【給料・愚痴編】
- 保育士のホンネ
- 2021/03/10
保育士特有の悩みについて、【給料・愚痴編】として具体例を紹介しなが、その解決策についても紹介します。
【給料・愚痴】でよくある悩みを事例で紹介!
「給与が少なく、モチベーションが下がる。」
20代女性・保育士経験1年目の方
「初任給が入ったのですが、就職前に説明を受けていた額よりも明らかに低かったです。賞与も1.4ヶ月分しかないと聞いて、がっかりしています。
地元の友だちの方が給料が高いことを知り、東京に出てきた意味がわからなくなりました。
毎日の仕事内容も沢山あるにも関わらず、この給料で今後どうしたらいいのか、今、悩んでいます。」
対処法
給与が少ないという悩みは、保育士特有の悩みの一つです。仕事へのモチベーションにも大きくかかわるので、何らかの解決策が欲しいですね。
努力しても状況が変わらないようであれば、より良い条件を求めて、転職を検討してみることもおすすめです。
ただ、この悩みは「説明を受けていた額よりも明らかに低い」というところがポイントです。労働基準法では「明示された労働条件が実際の労働条件と異なるときは、労働者は労働契約を即時解除することができる」とされています。
「月給20万円という条件で就職したのに、実際は月給15万円だった」場合は、労働契約の即時解除が可能だということです。
なので、まずは園長に相談して、状況が改善されず納得できないようであれば、契約の解除も考えられるような内容です。
ポイント
こうしたトラブルは、保育業界だけでなく就職時に実際多いようです。それを避けるためには、就職前にきちんと給与などの労働条件を書面にして確認することが大切です。
また、こうした労働条件の相違に関しては、専門の社労士に相談してみることもおすすめです。
電話や面談、オンラインで無料相談をしているところがありますので、ネットで検索してみるのもよいでしょう。
相談した内容はメモしておいて、園長と話す際の参考にするなどもできます。
おすすめの相談相手:社労士
「先輩が自分の愚痴を言っているのを聞いた。」
20代女性・保育士経験3年目の方
「先日、園の戸締りをしてから休憩室に行こうとしたら、まだ残っていた先輩たちが私のことを話題にしていたのが聞こえてしまいました。
休憩室の壁は薄いので話し声がよく聞こえます。先輩たちは私が戸締りに行っていると思って話していたようです。
話の内容から、私のことを愚痴っぽく話していたようで、落ち込みました。
今後、どんな顔をして先輩たちと向き合っていったらいいか、わかりません。」
対処法
先輩との人間関係について悩んでいる保育士は多いようです。ある統計では、先輩との関係についての悩みがTOP2に入っていました。
この悩みの相談相手は、職場の同僚でなく同級生保育士が適しています。職場の同僚では話が広がる可能性もあり、それが更なるトラブルにもつながるからです。
主任や園長に伝えるにも難しい内容です。気兼ねなく話せるような学生時代の友人、それも保育士をしている友人がベストです。
「先輩との関係の悩み」は保育業界では一般的なものなので、もしかすると友人も同様の体験をしているかもしれません。そうした友人がいなければ、SNSなどで共通の悩みを持つ人とつながっていくのもいいかもしれません。
悩みを共有することで、自分の気持ちも晴れていき「なぜこんなことで悩んでいたんだろう」と思うこともよくあります。
ポイント
この悩みに関してのアドバイスとして「気にせずにいつも通りにふるまう」というのが、最も妥当な解決策だと考えられます。なぜなら、先輩の愚痴を気にすることで、気持ちはマイナスに向かうからです。
その気持ちは先輩たちとのやり取りにも影響を与えて、更に関係がぎくしゃくすることも考えられます。
ここはあえて意識して気にしないよう、心がけてみることがおすすめです。逆に、先輩たちに対していつもよりポジティブに関わっていくぐらいのマインドが必要です。そうすることで、関係性が変わっていくこともあります。
おすすめの相談相手:同級生保育士
まとめ
保育士が悩んだ時、誰に相談するかについて、ある統計によると「第1位 同級生の保育士」、「第2位 同じ職場の同僚」、「第3位 親・きょうだい」となっていました。
悩みに合わせて、相談する相手を選ぶのがおすすめです。
相手を間違えると、悩みが解決しないどころか新たな悩みを生んでしまうこともあります。仕事に悩みはつきものですが、それも成長の機会です。自分らしい対処法で解消していけるといいですね。
ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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