【保育園での散歩】おもしろくするアイディアを5つ紹介!
- 保育士お役立ち情報
- 2020/10/13
子どもたちが楽しみにしている散歩の時間。少しの工夫でいつもの散歩がより楽しくなりますよ。ここでは、保育園での散歩のねらいや散歩をおもしろくする5つのアイディアを紹介していきます。
保育園の散歩のねらいとは?
長距離歩くことは、脳の発達にも良い!などさまざま。
私の勤めていた保育園では、毎日屋外に散歩に行っていました。幼い子も遠くまで散歩に行くなど散歩に力を入れている園でしたが、長い距離を歩くことは脳の発達にも良いというねらいもありました。
そのように、日々何気なく行っている散歩にも実はいろいろなねらいがあります。
その他、保育園での散歩のねらい例:
・身近な自然に触れて、親しむことで感受性を育む。
・散歩を通して、信号の仕組みや横断歩道の渡り方など、交通ルールを知る。
・身体を動かすことで、体力をつけ、歩く力を身につける。
・地域の人と交流し、社会性、社交性を身につける。
ちなみに、保育所保育指針では以下のように書かれています。
「保育所等における散歩等の園外活動は、保育において、子どもが身近な自然や地域社会の人々の生活に触れ、豊かな経験を得る機会を設ける上で重要な活動である」
上記のように、散歩は子どもの発達にも様々なメリットがあるのです。より有意義な時間を過ごすためにも、ねらいを考えて散歩してみることをおすすめします。
散歩をおもしろくする5つのアイディアを紹介!
子どもたちの発達に良い散歩も、日々の繰り返しの中で行き先が固定化してきたり、次第に新鮮さがなくなってくるものです。ただ、少しの工夫で新鮮で刺激的な散歩にすることができます。
以下で、いつもの散歩をより楽しくする工夫ポイントを5つ紹介します。ぜひ試してみてください。
1.散歩は自然への入り口。声掛けを工夫しよう!
散歩は、子どもたちが自然に出会う機会でもあります。保育士は、例えば「あのトンボ、シオカラトンボだよ」「このお花、秋に咲くなずなナデシコっていうんだよ」と虫や花の名前を教えるなど、子どもたちの好奇心を刺激してみましょう。
名前のわからない虫や花などあれば、散歩から帰ったら、子どもたちと一緒に図鑑で調べるといいでしょう。そのためにも、昆虫図鑑、植物図鑑は園の備品にしておくことをおすすめします。
2.お散歩ビンゴで、いつもの散歩が楽しくなる!
お散歩ビンゴは、一部で話題になっているのでご存知の方もいるかもしれません。簡単に作れて盛り上がる遊びです。
【材料】
厚紙(ビンゴ仕立てに罫線を引いておく)、肩掛け用のヒモ、シール
【遊び方】
1.あらかじめ、「お散歩で見つけたいもの」をビンゴ仕立てで9個書いたカードを作成。子どもに絵を描かせてもよいです。幼い子の場合、子どもの希望の絵を保育士が描いてあげましょう。
2.そのビンゴカードを首から下げて散歩へ行きます。
3.散歩中、発見したものをビンゴカードにチェック。
例えば、「猫」をビンゴカードに描いた子は、散歩中に猫を見つけたら、自分のカードの猫にシールを貼ります。
4.縦横ナナメで3つ揃ったら、ビンゴ!
【工夫ポイント】
・子どもの年齢に合わせて「お散歩で見つけたいもの」は9個でなく、増やしたり、減らしたりするとよいです。
・「今日はトンボを見つけたいから、あそこに行こう!」など、子どもたちの希望を聞きながら、散歩ルートを決めるのもおすすめです。
・なかなか見つからないもの(例えば、郵便ポスト、ダンゴムシなど)を混ぜて、それを探す遊びに発展させると、盛り上がります。
3.オリジナルお散歩バッグで気分を盛り上げよう!
子どもは散歩で色々な物を拾って、園に持ち帰りますね。 花や小石や虫など好きなものを入れられるように、製作の時間にオリジナルお散歩バッグを作りましょう。 みんなでお揃いのバッグを首から下げて歩く姿はかわいいですよ。
【材料】
小さな空ペットボトル(R-1ヨーグルトなどの細身のもの)、ビニールテープ、肩掛け用のヒモ
【工夫ポイント】
・ヨーグルトなどの小さな空ペットボトルがおすすめですが、小さめの飲料ペットボトルでも構いません。その場合、上部を切り落とすなどして、物を入れやすくします。
・バッグにお気に入りのシールを貼ったり、マーカーで色を塗るなどしても楽しいです。
4.季節の宝箱で、季節の移り変わりを感じよう!
秋であれば、ドングリや木の葉、枝など、気に入った物をどんどん箱に入れて楽しみます。箱の中に仕切りを入れることで、宝箱のような仕上がりになります。
春夏秋冬、その季節ならではの自然の素材があるので、季節をとおして楽しめます。
【材料】
空箱、トイレットペーパーの芯、色紙・折り紙
※フタつきの空き箱を利用すると、更に宝箱感が増して、持ち運びと保管がしやすくなるのでおすすめです。
【遊び方】
1.空き箱のまわりに、折り紙や色紙を貼ります。
トイレットペーパーの芯を3等分して、空き箱の中に敷き詰めてテープで固定します。
2.空き箱のまわりに、好きな絵や模様を描いたり、シールを貼るなどします。
3.出来上がった宝箱をもって散歩に行きます。見つけたものを空き箱の中に入れていきます。
【工夫ポイント】
・箱にフタやヒモを付けると、持ち運びがより簡単になり保管もしやすくなります。
・持ち帰った宝箱は保育室に飾って、オブジェとして楽しむこともできます。
5.画用紙を使って、景色を切り取って遊ぼう!
切り抜いた画用紙の中に、いろいろな景色を入れて見てみる遊びです。見慣れた景色が、いつもと違って見えてくることを楽しみます。
【材料】
画用紙
【遊び方】
1.画用紙に好きな形を描き、はさみやカッターで切り抜きます。小さい子は保育士が補助しましょう。
2.画用紙を持って外に。切り抜いたところにいろいろな景色をかざして、景色集めを楽しみます。
【工夫ポイント】
・近くのものを入れて見てみる、次に遠くのものを入れて見てみる…いろいろな景色を集めていくことで発見があります。
・屋内でも楽しめるので、雨の日などの遊びにもおすすめです。
まとめ
散歩の時間は、子どもはもちろん、保育士にとってもリフレッシュできる大切な時間ですね。保育士も楽しみながら、いつもの散歩を魅力的にするアイディアを考えることをおすすめします。保育士が散歩を楽しんでいると、散歩する子どもたちもワクワクした気持ちを持つことができます。
ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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