保育参観のねらい・保護者の心に響く『保育参観のコツと注意点』を紹介!
- 保育士お役立ち情報
- 2021/09/08
そもそも保育参観は、保護者に普段の生活を見てもらうねらいがあります。保護者にとっても、保育参観は子どもの様子を知ることができる唯一の機会といえます。大げさな準備は必要ありませんが、保育士の配慮によって保護者の気持ちに寄り添った内容ある保育参観にすることができます。保育参観のコツと注意点を紹介していきます。
そもそも保育参観のねらいは?
保護者に普段の生活を見てもらうこと!
私は保育士として働きながら、子どもを別の保育園に預けていました。なので、保育参観について保育士と親、両方の立場から参加してきました。実体験から言うと、特に保護者にとっての保育参観は、子どもの普段の生活を知る大切な機会だと思っています。
保育参観のねらい
1.子どもが園でどのように生活しているか見てもらう。
2.園の保育方針について再度認識してもらう。
3.親子の触れ合いを楽しんでもらう。
一般的に、保護者は子どもの園での様子をとても知りたがっています。子どもは日中の大部分を保育園で過ごしますが、保護者はその様子を見ることができないからです。自分の子どもが園でどのように過ごしているか知ることは、保護者にとって大きな安心につながります。 上記の理由から、保育参観では、子どもの普段通りの様子を見てもらえるようにしましょう。普段行わないような保育内容を設定することは避けたほうがいいでしょう。
また、園の様子を保護者に見てもらい、保育方針などを改めて認識していただくということもあります。ただし、保護者は園のPRをしてほしい訳ではありません。生活の様子から、自然に園の保育方針などを感じていただけるように配慮する方がいいでしょう。
そのほかに、普段過ごせないような親子の触れ合いの時間を持つことも保育参観のねらいの一つになります。
保育参観の新型コロナウィルス対応策!
多くの保育園で、新型コロナウィルスの影響により例年通りの保育参観が中止になったというところもあったかと思います。そうした園の中では、主にブログを使って、保育参観で見せたかった保育の様子を紹介しているところもあります。その際、普段はブログに載せないような、園生活の様子をクラスごとにアップするなどしています。
例えば、後片付けの様子、トイレの順番待ちの様子、午睡の様子などです。普段通りの生活をブログに書いたりすることは意外と難しいのですが、派手な活動の様子でなく何気ない日々の様子が保護者には好評だったということです。
そのように、もし保育参観を行えない場合、オンラインで何らかの発信をしていくのもおすすめです。
【年齢別】保育参観のアイデア・工夫のポイントを紹介!
0・1歳児
0・1歳児は園での普段の生活を知っていただき、保護者の安心に繋げていきましょう。
工夫ポイントの例
・保護者が一緒にいると、離れなくなる場合も多いです。場合によっては、窓にのぞき穴をつくりそこから普段の様子を見てもらいます。
・親子の触れ合いの時間では、大好きな遊び歌を保護者の方と一緒にすると盛り上がります。
2・3歳児
生活の中でいろいろなことができてくる年齢です。その様子を見てもらい、さらに親子一緒に遊びを楽しむなどして、充実した時間にしていきましょう。
工夫ポイントの例
・子どもの成長を感じてもらえるような生活の様子(着替え、トイレ、午睡の支度など)を見てもらいましょう。
・子ども同士のかかわりが出てくる時期なので、集団遊びを取り入れるといいですね。保護者は集団の中での自分の子どもの姿を見ることができます。
・2歳児は、少しずつルールに合わせて友達と遊べるようになってきています。実際にしっぽ取りなど簡単なゲームをするのもおすすめです。
・3歳児は、指先を使って製作できるようになった姿を見せるのもいいですね。親子での製作を一つ入れると、記憶に残る時間になります。
4・5歳児
集団の中で子どもの自主性・個性が発揮されてくる時期です。クラスの友達と話し合いをしたり、協力し合う姿も見てもらいましょう。
工夫ポイントの例
・集団遊びでは、保育士の指示だけでなく自分達で計画を立てて臨む姿を見てもらうとよいですね。日々の保育で熱中している遊びなどを子どもたちと相談して取り入れましょう。
・全身を使って楽しむ戸外活動を取り入れて、身体の発達の様子を保護者に感じてもらうのもいいですね。
・楽器の演奏もおすすめです。太鼓などは友達同士でリズムが合うことの喜びや一体感を味わうことができます。
・製作は決められたものを保育士に言われて作るのではなく、自分で考えて作る様子を見てもらうのがいいでしょう。
まとめ
保育参観の内容を企画する際は、保護者目線で考えることがポイントです。保護者が園の様子を知り『子どもが成長している姿を実感できる』そんな保育参観になるように工夫してみてください。
ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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