命を守る保育園の三密対策!工夫のポイントを紹介します。

新型コロナウィルス感染予防のために、保育園でも様々な対策を行っていますね。中でも三密対策は、園児・職員の安全を守るためにとても重要です。対策には保育園特有の難しさがあり、各園では様々に悩みながら対策を進めているようです。そんな三密対策のポイント、注意点について紹介します。

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保育園は三密が避けられない?

子どもたちとのコミュニケーションは信頼関係の要!

新型コロナウイルス感染症対策として「新しい生活様式」が一般的になってきています。そうした中で、保育園でも、3つの密(密閉・密集・密接)を避ける、三密対策が進められています。しかし、皆様もお気づきの通り、保育園は他の施設よりも三密を回避しにくいですね。職員、保護者ら複数の大人たちが出入りし、幼い子たちはマスクをつけることが難しい環境だからです。

さらに、保育特有の理由もあります。それは、保育士にとって子どもたちとのコミュニケーションが信頼関係の要であるという点です。保育には、どうしても密な接触が必要になってくる場面があります。
例えば「予防のために子どもと距離を取った方がよいことはわかっている。でも、子どもは身体的接触で心が安定するので難しい」という現場の声も実際にあります。そうした中、現場で試行錯誤しながらも三密対策を進めているのが現状です。

三密対策 工夫のポイントを紹介!

それぞれの園では、自治体からの指導などに基づいて、三密対策をしているかと思います。しかし、まだ手探りの部分も多く他の園との情報共有も進んでいません。
以下に、主な三密対策の工夫ポイント、注意点について紹介しますので、参考にしてみてください。

手洗い、うがい

手洗い、うがいをしていない園はないと思いますが、「保育所における感染症対策ガイドライン」も参考にして、徹底していきましょう。特に、手洗いは新型コロナウィルスの予防に有効であるとされています。
ここで注意したいのが、手は水洗いではなく、必ず石鹸を使って洗うことです。 石鹸は「ミセル」という分子の集合体を作りますが、それがウィルスを皮膚からはがしてくれます。更にウィルスの外膜を破壊して不活性化するそうです。

コロナウィルス感染を防ぐために、必ず石鹸を使うように子どもたちにも指導してください。石鹸は液体でも固形でも効果は変わりません。また、アルコール系除菌剤でも同じような効果があるようです。

消毒

毎日の消毒は欠かさず行いましょう。特に、接触頻度の高いテーブル、昼寝用のベッド、またはドアノブなどは重点的に消毒します。消毒できないものについては、使用を中止することも必要になってきます。
ある園では、保護者が送迎時間を記入する登園簿はペンを共有する必要があるため、取りやめにしたそうです。

換気

換気も三密対策の中でとても重要なものです。なぜなら、ウイルスは、空気中を1メートル浮遊する間に死滅するためです。なので、こまめな換気は感染予防に有効です。
厚生労働省の指導では、2方向の窓を、1回、数分程度全開にすることが推奨されています。換気回数は、1時間に2回以上とされています。

給食、おやつ

どの園でも三密対策を進めて最初にぶつかる課題の一つが、給食、おやつをどうするかだと思います。そもそも保育園での食事はただ食べるだけでなく、コミュニケーションの場でもあるからです。現在は以下のような対策を取っている園が多いようです。

・給食の時間を分散させる。
・園児は対面にならないように互い違いに座る。
・給食を渡す保育士と園児の間にはビニールのカーテンを取り付ける。
・大きな声で話さないよう促す。
・子どもたちの間には透明の仕切りを置く。仕切りはペットボトルで手作りしたり、出入りの業者さんに作成してもらう。
・保育士は一緒に食べず、見守りに徹する。

保育園にとっては食育の場でもある給食、おやつの時間。現場からは「今のままでは、保育士が、子どもと一緒に食べて共感することができない。安全対策はもちろん重要だが、子どもの育ちをどう保障するかを考えなくてはいけない」という声もあがってきています。

行事

自治体からの指導でも「多くの児童が集合する行事は控えること」とされています。保育園の行事については、人が集まる状態にならないような工夫や見直しが必要になっています。多くの行事が中止になっていますが、ただ中止にするのでなく、工夫を凝らして実施している園もあります。

例えば、園内行事としてのクッキング。感染防止の観点からは、口にする料理を作るクッキングは中止にしてもおかしくありません。ある園では「料理」はせずに、ナスの煮汁での染め物活動に切り替えました。 いつも食べているナスから染め物が楽しめることに気づくなど、新鮮な食育活動になったようです。
そのように視点を変えながら、新しい切り口の行事を生み出していけたらいいですね。

まとめ

初めてのことばかりの三密対策。どの園でも、スムーズに進められているわけではないようです。保育園では、日々どうやって「新しい生活様式」と「子どもの利益」のバランスを取るか、悩みは尽きないのではないでしょうか。できることなら「新しい生活様式」を意識しながらも、子どもたちにとって普段通り過ごせるような保育を工夫していきたいですね。

ライタープロフィール

玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。

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