保育園児のストレス解消!雨の日でも楽しい室内遊びを紹介します。
- 保育士お役立ち情報
- 2020/06/22
雨の日が続くと、子どもも保育士もストレスがたまりがち。室内でも身体を動かしたり、頭を使ったりして、ストレスを吹き飛ばしたいですね。雨の日だからこそ楽しめる室内遊びを紹介します。
雨の日、ストレスは溜まりやすい?
雨の日特有のストレスは、科学的にも理由あり!
梅雨など雨の日が長く続くと、外に遊びに行けずに、子どものストレスは高まっていきます。なので、ほんの些細なことで攻撃的になったり、子ども同士でトラブルになることもありますね。それに合わせて、保育士もイライラしたり、憂鬱になるなど、雨の日特有のストレスというものが存在しています。
そうした雨の日ストレスは、実は科学的に見ても理由があるようです。
雨の日にストレスがたまりやすい理由を紹介!
▼雨の日にストレスがたまりやすい理由
・気圧、温度、湿度に身体が順応しようとしてストレスが生じる。
・気圧が下がると、血圧が上がり怒りっぽくなる。
・外に行けずに運動不足になり、血液循環や自律神経の働きが悪くなりイライラする。
・日照時間が短いため、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌バランスが崩れ、睡眠の質が悪くなる。
上記のように、気候の変化や運動不足、日照時間不足によって心身ともに不調になる。それが雨の日ストレスの正体です。これは、コロナ禍で外出できなかった日々のストレスにも通じるものがありますね。
そうしたストレスを発散するのには何が有効かというと、室内でも楽しく身体を動かして遊ぶことです。雨の日ストレスを吹き飛ばすような室内遊びを考えたいですね。ただし、雨の状況によっては屋外を散歩するのも気分が変わるのでおすすめです。その場合はレインコートなどできちんと雨をしのぐ支度をしていきましょう。
年齢別 雨の日の室内遊びを紹介!
子どもの発達に合わせた室内遊びを考えるのは、保育士の腕の見せどころです。室内遊びを工夫して、子どもたちに「雨の日も楽しい!」と感じてもらえたらいいですね。
0・1歳児のおすすめ室内遊び!
五感を使った遊びを楽しむ時期。雨の日ならではの時間の過ごし方を工夫してみましょう。
風船遊び
色とりどりの風船で遊ぶと、室内が華やかな雰囲気になりますね。例えば、絵を描いて動物風船にして遊んでもいいですね。「いないいないばあ」をしたり、キャッチボールをしたり、風船を使った楽しみ方を色々工夫してみてください。
雨遊び
雨という自然現象に触れるのも、雨の日ならではの遊びです。窓際で雨の音を聴く、保育士と一緒に雨粒を触ってみるのも楽しいですね。
ダンボール遊び
ダンボールを使ってアクティブに遊んでみましょう。運動不足の解消につながるように、ダンボールをつなげてトンネル遊びをしてみてもいいですね。ダンボールにお気に入りのおもちゃを入れて、自分で運ぶ練習をするなどもおすすめです。
2・3歳児のおすすめ室内遊び!
子ども同士での遊びを覚え始める時期。保育士がサポートしながら、ルールのある室内遊びにも挑戦してみましょう。
しっぽ取り
定番遊びの一つですね。ハンカチをズボンの後ろに垂らしてしっぽに見立て、鬼はそのしっぽを狙って追いかけます。全員がしっぽを取られるまで続けます。発達の段階によっては、まだ上手に逃げたり、追いかけたりができません。 ルールが理解できない子もいるので、保育士が鬼となって少しずつ慣れていくといいでしょう。
ペットボトルボーリング
まず制作の時間を取り、空のペットボトルに、絵を描いた紙を貼るなどしてピンをつくります。ペットボトルは大きいものがおすすめです。 少し水を入れて重さを出したら、きれいに並べて、ボーリング大会の始まりです。
風船遊び
子どもたちが大好きな風船を使って、さまざまに遊んでみましょう。身体を使って遊ぶ風船バレーボールや風船羽根つきは運動不足解消にもなります。
4・5歳児のおすすめ室内遊び!
外に出て遊びたい活発な時期ですが、集中力がぐっと高まる時期でもあります。室内でも集中できる遊びを用意してあげましょう。
なわとび運動遊び
なわとびを使った遊びは体幹をつくるのにも役に立ちます。幼児期に体幹を鍛えると、姿勢がよくなり、バランス感覚が整うなどのメリットがあります。遊び方はいろいろ工夫できますが、保育士が縄をヘビのようにニョロニョロ動かして、それに当たらないようにジャンプするだけでも体幹トレーニングにつながります。
イス取りゲーム
誰もが知っている定番のゲームですが、盛り上がります。ただ勝敗のあるゲームなので、本当に楽しめるようになるのは5歳児ぐらいからです。なので、ルールを緩やかにして皆が楽しめるように工夫してもいいでしょう。例えば、座れなくても続けて参加できるようにする、負けてしまっても敗者復活でまた参加できるようにするなどです。
ダンボールハウスづくり
大きなダンボールを使って、みんなでおうちづくりをします。保育士は介入せずに子どもたちだけに任せて、思い思いのダンボールハウスをつくる、または全員で協力して巨大なお城をつくるなど、さまざまに楽しめます。
まとめ
雨の日は憂鬱になりがちですが「雨だから、外に行けない」と考えるのでなく、「雨だからできる遊びをしよう!」と気持ちを切り替えて、子どもたちといっしょに室内遊びを楽しむことをおすすめします。
ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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