≪緊急アンケート≫コロナウイルス感染症対策!みんなの保育園はどうしてる?
- 保育士のホンネ
- 2020/06/13
全国で緊急事態宣言が解除され、保育園に通園する子どもたちも徐々に増えてきました。
"3密”にならないよう心掛けるとはいえ、保育現場で密を防ぐことはできるのでしょうか?
現場で働く保育士さんは日々感染リスクの不安を抱えながら保育をしています。
今まで誰も経験したことのない事態の中、保育現場では安全に保育が出来ているのか…。
保育士.netでは、保育現場で働く皆さんに緊急アンケート調査を行いました。
運営法人から、感染症対策の為の具体的な取り組みの指示はありましたか?
はい:52.9%
いいえ:47.1%
「はい」と回答した方:具体的にどのような指示がありましたか?
@衛生面
・衛生管理の徹底(複数回答)
・よく触れる壁やドア、玩具やイス・机の消毒回数を増やす(複数回答)
・手洗いスタンプの導入
A体調管理・発熱時の対応
・発熱した際は自宅待機
・ネットでの健康管理
・園児、保護者の登園時の検温(複数回答)
B3密対策
・分散登園
・子どもの受け入れはすべてエントランスで対応
・保育中の子どもの配置変更
・換気の徹底
C飛沫対策
・マスクの着用をお願い(複数回答)
・飛沫シールドの作成
Dその他
・都道府県をまたがない
・自治体から配信される情報を確認
・「基礎疾患」「65歳以上の職員」の出勤自粛
・保育時間短縮
・行事の中止、延期、方法変更
緊急事態宣言解除後に、3密を防ぐために保育所等で行っている対策はありますか?
@食事の際の対応
・食事は別々の場所でとる
・対面で食事をとらない
・時間差で食事をする
・職員も食事の際はマスクをして介助する
・飛沫シールドを作り、歯磨きと食事はシールド内で個々に行う
A保育・行事の対応
・合同保育は極力行わず、学年別保育を実施(複数回答)
・行事、保護者会の中止
・子ども同士が手を繋ぐ等の触れ合いをしない内容で保育を行う
・造形やお茶のお稽古などのカリキュラムを当面の間中止
・着席時は間隔が空くように配置(複数回答)
・午睡の際は子どもたちの頭と足の方向を交互にする(複数回答)
B登園・降園時の対応
・エントランスでの受け入れ(複数回答)
・なるべく園内に園児以外は立ち入らせない
・玄関口以外の登園口を分散
・一人ずつ玄関先で受け入れをする
Cその他
・職員同士声を掛け合い異なる空間で作業を行う
・換気の徹底(複数回答)
・預かり保育の人数制限
保育園での活動で不安に思うことはありますか?
・感染リスクが不安
『密になりますし、やはり子どもとの距離が近く目の前でくしゃみや咳が日時的にある事。
また地域的に海外の方が多いので感染のリスクが高い気がして不安です。』
・発熱した子どもの対応と保育への不安
『咳や発熱の子どもが登園すること。高熱が出ても病院に行かず次の日解熱したからと普通に来る子どもに対して不安を感じる。
また、マスクをせず、外遊びや散歩に行って良いものかが不安。』
・感染者が出た時に責められるのでは…?
『自治体によって対応が違うこと。保育園で、まして保育士が感染したときに保育園が責められるのではないかというところ』
・暑い日が続くこれからの季節は…
『マスクをすることによる熱中症。戸外活動の制限、運動能力の低下』
・クラスターの発生が不安…
『無症状クラスターについてと、自分が原因でクラスターにならないか心配』
・室内保育も室外保育も心配
『窓の開かない狭い室内にいることが不安。近所に保育園が多いため公園も混雑が激しく外で遊ぶことも難しい』
『狭い空間で3密を避けることが難しい』
コロナの影響は職員関係にも影響が出てきている
・通常出勤者と出勤自粛職員の待遇の差に不公平感があり、人間関係がギスギスしている…
『緊急事態宣言解除後、登園時数は通常に戻るものの、基礎疾患や高齢職員、健康面で不安のある職員は引き続き自宅待機の為、消毒を行う時間が取りにくくなっている。
健康面で不安のある職員は自粛者措置となり、保育園から2/3の給与保障がされているが、一方、通常出勤する職員は人手不足の為、早番遅番の回ってくる回数が増えた。
しかし、通常出勤し勤務している職員に対しての特別手当、特別休暇が無い為、不公平に感じる職員が一定数いる。その為、職員間の関係性がギスギスしやすい。』
・「職員を守ってくれない」保育園の姿勢に不信感を抱いている
『登園児数は減っても職員の出勤は減らさず、園内清掃や手作りおもちゃの作成、園内研修を行う等の「職員を守ってくれない保育園の姿勢」に今年度いっぱいで離職を決意した職員が一定数いる。
来年度の定員割れにつながりそうで、さらに残された職員の負担が増えることになり不安を感じる。』
・"密"の空間に不安を感じ意見を言うと、園長・主任から思わぬ返事が…
『緊急事態宣言が出ている間も、事務所の同じ机で職員10名程が一斉にごはんを食べる為、園長や主任に声を上げたものの「気になる人はすれば?」「人間不信につながるから別で食べたりするのはダメ!」と強く言われた。ご飯を別に食べたからといって、この状況で人間不信になる人がいるのかと思った。私たちの命はいつになったら守られるのか。』
・保育士を守る気持ちが欲しい
『地震がきても台風でもコロナでも簡単には閉めるとはならない保育園。
命を犠牲にして通勤する保育士。「子どもたちを守るということが仕事。」だから、命をも犠牲にする。
しかし、そんな命をかけてもの仕事、親が仕事するための大事な施設、皆を助ける警察官、医者、消防士が働くために開園し続ける保育園、私たちはいつ守られるの?ほんの少しのこれくらいの給料で私たちの命を犠牲に、、、。お願いします。少しは保育士を守ろうという気持ちを下さい』
今回のアンケートで見えてきたこと
今回のアンケート結果では、目に見えないウイルスへの恐怖や感染リスクへの不安を抱える保育士さんのリアルな声をお伺いする事が出来ました。
職員の出勤自粛があり、通常より少ない人数で保育を行う園もあるようですが、その中でも『密を避ける為の対策』『飛沫を防ぐ為の対策』『衛生管理の徹底』と業務負担は増えています。
このように業務負担が増えることで、職員一人ひとりの余裕がなくなり職員同士の人間関係も悪くなってしまったり、保育園への不信感にもつながってしまっている現状も垣間見れました。
現場で働く保育士がいるからこそ保育園が運営でき、保育園に子どもを預けることができ、保護者は仕事をすることができることを当たり前と思わずに感謝する事が大切ですね。
また、保育園の運営側も保育士のケアをしっかり行い保育士を守る姿勢が必要だと感じました。
保育現場で働く皆さんが気持ちよく安心してお仕事ができる環境になることを保育士.net一同願っています。
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