保育園でのお誕生日会を、忘れられない記念日に!イベントのコツやアイデア、盛り上げ方
- 保育士お役立ち情報
- 2022/11/01
保育園の定番イベント、お誕生日会。イベントを楽しくするコツについて紹介します。
お誕生日会、子どものために盛り上げたい!
以前、勤めていた園でお誕生日会の司会をした時のことです。
終わった後、「あっさりしているね」と同僚の保育士から言われて、反省したことがあります。
保育士にとってお誕生日会は毎月のことです。けれども、誕生月を迎えた子どもにとっては、1年に1回の晴れがましい特別な機会なのです。そこに私は気づいていませんでした。
せっかくのお誕生日会、子どもの記憶に残るような、楽しいイベントにしたいものですね。
まずお誕生日会のねらいについて考えてみます。
普段あまり考えたことがないかもしれませんが、お誕生日会にもねらいがあり、以下のようなものが一般的です。
・成長することへの期待や喜びを感じる。
・友達と祝い合うことで喜びを分かち合い、友達への思いやりの気持ちに繋げる。
・全体で集まり集会をする時のマナーや態度を身につける。
お誕生日会は家庭でのお祝いとは異なり、保育園の行事です。
そのため、ただ楽しむだけではなく、子どもの発達にもつながるようなねらいをもって実施することをおすすめします。
お誕生日会の流れ
保育園のお誕生日会は、どんな内容が多いのでしょうか。
ある調査によると、お誕生日会の出し物では「パネルシアター」が一番多く、次いで「ペープサート」「劇」「手品」が多いようです。
また、出し物以外で定番なのが、「子どもへのインタビュー」や「プレゼント」でした。
お誕生日会の流れは、以下のようなものが一般的です。
@子どもの入場
誕生月の子どもたちが入場してくるので、拍手で迎えてあげましょう。子どもたちは照れくさいながらもうれしい時間です。
他に、入場せずに、最初から座っているやり方もあります。
A子どもへのインタビュー
例えば…
「お名前は?」「何歳になりましたか?」「好きな食べ物は?」「好きな遊びは?」
等、誕生月の子たちに、一人ずつおもちゃのマイクなどで聞いていきましょう。
この時、インタビュー項目は毎回変えないほうが無難です。祝う側の子も「自分の時はどう答えようか」と考えながら聞いているためです。
B歌のプレゼント
定番の「ハッピーバースデー」「たんたんたんじょうび」などをみんなで歌って、お祝いしましょう。
Cおもちゃのケーキ登場
おもちゃのケーキなどを用意して、ろうそく吹き消すマネをしてお祝いをしましょう。
そのあとで、誕生月の子たちが皆に食べさせてまわってもいいですね。特に小さい子たちが喜ぶようです。
私の勤めていた園では、手芸の得意な保育士がフェルトの大きなケーキを手作りして、それを毎回使っていました。その都度用意するよりもずっと楽です。
Dお楽しみの時間
保育士たちによる出し物も、お誕生日会の定番ですね。
「パネルシアター」「エプロンシアター」「ペープサート」などで楽しくお祝いのムードをつくりましょう。
子どもウケする出し物については、「子どもウケするおもしろい出し物を紹介!」で詳しく紹介しています。
上記のような、一般的な内容を踏まえて、園ならではの特徴を皆さんで考えてみてもいいですね。
お誕生日会のコツとアイディア
お誕生日会を楽しむためのコツについてご紹介します。
全員が楽しめるイベントに!
誕生月の子たちが主役なのは間違いないのですが、祝う側の子も含めて全員が楽しめるような内容にしましょう。
自分が誕生日でなくてもお誕生日会が楽しみというのが理想です。
また忘れがちですが、乳児にも配慮して、理解できるようにしてあげるのもポイントです。
流れは毎回変えない
お誕生日会の基本的な流れは毎月同じように進めましょう。
内容を変更すると、「前と違う」と不公平感が出てきてしまうためです。変更するなら、一年ごとにするのがいいでしょう。
内容を変えるタイミングで、以下のような新しいアイディアを取り入れてみるのもいいですね。
@マジックに挑戦
保育士の出し物に、簡単なマジックをしても盛り上がります。
YouTubeなどには、練習のいらないマジックの動画がたくさん掲載されているので参考にしてみてください。
Aクイズ「この赤ちゃんは誰?」
あらかじめ保護者から、誕生月の子の小さい頃の写真を借りておき、それをもとに、どの子の写真か当てっこをします。
「こんなに大きくなったのか」と気づくきっかけにもなります。
B保護者インタビュー
保護者を招くことができるなら、その機会に保護者にもインタビューしてみましょう。
名前の由来、込めた想い、成長した様子など話してもらうと、誕生月の子たちの心に残ると思います。
まとめ
保育園でのお誕生日会は、子どもにとって、おうちでのお祝いとはまた違った楽しい時間です。
お誕生日会を通じて、子どもは成長していく喜び、お祝いをされることによる自己肯定感を味わうことができます。保育士の気持ちのこもったイベントにしていきましょう。
ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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