【保育士試験 改正】令和2年の変更点って結局何なの?
- 保育ニュース
- 2020/03/05
保育士の試験が、令和2年に変更されることを知っていますか?変更点や時期、注意点などを解説します!
【保育士試験 改正】令和2年の変更点って結局何なの?
保育士試験に向けて勉強中のみなさん、令和2年から保育士試験が改定されることを知っていますか。
「もちろん知っていた」という方も、「え?!知らなかった!」という方も、変更のポイントをしっかり押さえておきましょう。
この記事では、保育士試験の改正について詳しくご説明します。
令和2年の保育士試験の一部が変更になります
保育士試験の改定と言っても、すべてががらりと変わるというわけではありません。
保育士試験の一部が変更になる、ということです。
指定保育士養成施設では、すでに教科目の変更が適用されているでしょう。
科目名の変更
筆記試験科目と実技試験分野で、次のような名称変更があります。
<<筆記試験科目>>
【改正前】「児童家庭福祉」
→【改正後】「子ども家庭福祉」
したがって、改正後の筆記試験科目は「保育原理」「教育原理」「社会的養護」「子ども家庭福祉」「社会福祉」「保育の心理学」「子どもの保健」「子どもの食と栄養」「保育実習理論」という9科目になります。
<<実技試験分野>>
【改正前】「音楽表現に関する技術」
→【改正後】「音楽に関する技術」
【改正前】「造形表現に関する技術」
→【改正後】「造形に関する技術」
【改正前】「言語表現に関する技術」
→【改正後】「言語に関する技術」
実技試験は分野の名称が変わりますが、内容が大きく変わるというわけではないようです。
出題範囲が変わる科目
科目によって、出題範囲も変わります。
これまでと比べ、全体として乳児保育、社会的養護や障害児保育といった内容の充実、幼児教育の実践力の向上、子どもの育ちや家庭支援、保育者としての資質や専門性の向上が目指された内容になります。
具体的には、「保育原理」では乳児保育の内容が充実し、「社会福祉」からは相談援助に関する内容がなくなります。そして、「保育の心理学」では「子ども家庭支援の心理学」「子どもの理解と援助」といった内容が入ります。「保育実習理論」では「保育者論」や「保育の計画と評価」などについて扱うようになります。
改正前に合格していた科目はどうなるの?
改正前の「児童家庭福祉」に合格していた場合、経過措置によって改正後の「子ども家庭福祉」が免除になります。
ほかの科目同様、免除には3年間の期限があるので注意しましょう。たとえば、令和元年に「児童家庭福祉」に合格していた場合は、令和3年まで「子ども家庭福祉」の受験が免除になります。
児童福祉施設などの対象施設において一定の勤務期間(勤務時間)保育に従事している場合は、最長5年まで延長できる制度もあります。
いつ変わるの?注意すべきポイントは?
変わるのは令和2年4月に実施される保育士試験からです。
変更されると言っても、改正前の保育士試験に向けた勉強が無駄になるわけではなく、あくまで一部の改定であり、保育士になるための試験であることに変わりはありません。
出題範囲や科目名の変更のポイントをしっかり押さえて、来たるべき保育士試験に向けて備えましょう。
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