保育士にも派遣での働き方がある!?派遣保育士の概要やメリット・デメリットを紹介!
- 保育士の就職・転職
- 2020/06/17
保育士にも派遣としての働き方はあります。ここでは『派遣保育士』の概要を中心にメリット・デメリットまで徹底解説します。また、向いている人の傾向についてもまとめてみました。是非参考にしてみてください。
そもそも派遣保育士とは?
人材派遣会社に紹介された職場で働く保育士のこと!
派遣保育士とは、人材派遣会社に紹介された職場で働く保育士のことです。一般的な派遣スタッフと同じイメージです。「子育てしながら働きたい」「時間を限定して働きたい」「復帰したいけどブランクがあって心配」という方にとって、派遣保育士は魅力的な働き方として注目されています。
派遣保育士は、保育園やその運営母体に雇用されるのではなく、保育士人材派遣会社に雇用された上で、保育園に派遣されることになります。給与の支払い、福利厚生などは人材派遣会社が担当していて、契約の期間もあらかじめ定められています。
派遣保育士にも2種類あり!
一言で派遣保育士と言っても、実は2種類あります。それは、登録型派遣と紹介予定派遣です。それぞれの概要について紹介したいと思います。
1.登録型派遣
登録型派遣は、人材派遣会社に登録された保育士が人材派遣会社に雇用され、派遣先の保育園に勤務します。一般的な派遣保育士はこちらにあたります。
あらかじめ契約期間が定められ、特に更新がなければその契約期間で保育園の勤務を終えることになります。
2.紹介予定派遣
紹介予定派遣も、最初の数ヶ月間は登録型派遣と同様に、人材派遣会社に雇用される形で保育園に勤務します。異なる点は、あらかじめ派遣として一定期間働いたのち保育園で正社員雇用されることです。
最長で6ヶ月の派遣保育士として勤務を終えると、保育園と保育士での合意のもと正式に保育園に雇用されることになります。
派遣保育士の仕事内容は?
仕事内容は一般保育士と変わらない!
派遣保育士の仕事内容は、子どもの育ちを支える一般の保育士と大きな違いはありません。ただし派遣保育士の『登録型なのか・紹介予定なのか』によって任せられる仕事内容で異なる場合があるようです。
登録型派遣の保育士は契約期間が定められているため、クラス担任などの負担の重い仕事は任せられない傾向にあります。人員不足など、やむを得ずに負担を求められることもありますが、基本的にはパートやアルバイトの保育士と同じような仕事が中心です。したがって、保育補助的な仕事が多くなるでしょう。
一方で、紹介予定派遣の場合は正社員雇用が前提となっているため、保育士の適性などを互いに判断するために正社員の保育士と同様の仕事を担う傾向にあります。
派遣保育士の仕事内容について詳しく知りたい方は
『派遣保育士の仕事内容についてもっと詳しく知りたい』『『一般保育士と派遣保育士』働き方・仕事面で何が違うの』など、派遣保育士の仕事内容について詳しく知りたい方は、以下ページもぜひ参考にしてみてください。
また、実際の派遣保育士方に働き方アンケートを実施。こちらの内容も必見ですよ。
派遣保育士の給料・待遇は?
時給換算で1,200〜1,800円が相場!
派遣保育士の給与は時給で換算されますが、相場は1,200〜1,800円といったところでしょうか。パートやアルバイトに比べると高いと言えます。仕事の負担が軽い一方、待遇は決して悪くないと感じる方も多いかもしれません。
基本的にボーナスの支給はありませんが、残業や持ち帰り仕事がないことを考えると正社員の待遇と大きな開きは無いといってもよいでしょう。
>> 派遣保育士の給料はどのくらい?給料相場や給料アップの方法も紹介。
条件により『有給休暇の付与、社会保険加入』もあり!
派遣会社によって細かい違いはありますが、所定の条件を満たせば有給休暇や社会保険への加入など、正社員同様の待遇を受けることもできるのです。
有給休暇
所定の条件を満たすことで、人材派遣会社から有給休暇が付与されることになっています。条件例としては、半年以上継続して同じ派遣会社から勤務していること、全労働日の8割以上勤務していることなどです。
勤務先の保育園状況によって、希望通りに取得しづらいことはあるかもしれません。しかし、そんな時は人材派遣会社が仲介してくれます。
社会保険
派遣保育士は、社会保険に入れないと思われがちです。しかし、そんなことはありません。労働時間などの加入条件がそろっていれば、社会保険に入ることができます。基本的には人材派遣会社の規定に従うことになりますが、契約期間が2ヶ月を超えている場合は強制的に社会保険の被保険者となります。また、短期の契約期間が続く場合でも、週の労働時間が20時間以上で月額賃金が8万8千円以上、勤務期間が1年以上の場合などは対象になることがあります。
不明な点があれば、保育士人材派遣会社に確認するようにしましょう。
派遣保育士として働く際のメリット
派遣保育士として働くことには、魅力的なメリットがいくつもあります。
柔軟に働ける!
派遣保育士の最大のメリットは、なんと言っても柔軟な働き方ができることではないでしょうか。子育てしながら働きたいという方はもちろん、さまざまなライフスタイルを尊重した働き方が可能なのが、派遣保育士の魅力です。
出勤日を週3回程度にしたり、子どもの送迎時間を考慮してシフトを組んだりできるので、「子どもと関わる保育の仕事は好きだけど、長い時間を割くことは難しい」という場合におすすめです。
パート・アルバイトより待遇が良い!
派遣保育士の給与相場でお伝えしましたが、基本パートに比べて派遣保育士のほうが給料は良いでしょう。正社員よりは劣るかもしれませんが、残業や持ち帰りの仕事がないことなどを考えれば、給料の良さは大きな魅力ですね。
ブランクがあっても安心して働ける!
結婚や出産、育児によって保育士の仕事を辞めてしまったが、保育士として復職したいという保育士経験者の方も多いのではないでしょうか。一方で『ブランク期間が長く、体力的な面で不安』という理由で復職できないという方も多いようです。そのような場合でも、派遣保育士なら安心して保育士に復帰することができます。
派遣会社から勤務先の保育園にブランクや保育士経験などをあらかじめ伝えてもらい、納得の上で派遣保育士としてお仕事を始めることができます。
派遣会社のサポートがある!
派遣会社は、勤務先の保育園とのトラブルや交渉事などの仲介をしてくれます。そのほか「別の園に勤務先を変えたい」とか「扶養内で働きたい」など、働き方に希望がある場合にも新たな派遣先を紹介してくれたり、間に入って話をしてくれたりします。安心できる保育園で保育士のお仕事ができることでしょう。
派遣保育士として働く際のデメリット
もちろん、派遣保育士も良いことだけではありません。派遣保育士として働く際のデメリットを紹介します。
契約期間が定まっている!
どんなにその保育園に愛着が沸いたとしても、登録型の派遣保育士は派遣期間が定められています。短期間の勤務も多く、長くても3年が上限。長く安定的に働くことは難しいというのが実情です。契約期間無く長期間での勤務を希望する場合には、園と直接の雇用契約が必要となります。
キャリアアップが難しい!
派遣保育士は、どんなにスキルがあっても派遣のまま責任ある立場にはなりにくいのが実情です。主任や園長というわけにはいかず、自分のスキルが十分に活かせないことに悩む場合もあるでしょう。ただし『保育士net』が案内している派遣の求人は、必要に応じて希望に合った研修を受けることもできます。スキルアップしたい方にはおすすめです♪
職場での人付き合いが作りづらい!
多くの保育園では、派遣も正社員も関係なく快く勤務できます。なかには、派遣保育士は一時的な保育士だからと、一線を引いた関わり方をする園があるのも事実です。保育園によって事情はさまざまに異なるため、職場での人付き合いが作りづらい保育園もある、という認識は持っておいても良さそうです。
ボーナスがない!
待遇は決して悪くない一方、派遣保育士にはボーナスが基本的にはありません。ただし、2020年4月の改定派遣法では、「同一労働・同一賃金」が義務化され、正社員と同様に、派遣社員にも賞与が付与されるケースが増えています。基本給に加算されている場合もあります。
詳しくは、派遣会社へ問い合わせるとよいでしょう。
こんな人は派遣保育士に向いている!?
子育てとの両立で保育士として働きたい人!
派遣保育士では、保育士個人のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。子どもの送り迎えなど保育士として働きたいが育児を優先しなければならない方にとっては、派遣保育士での働き方は向いているといえるではないでしょうか。また、落ち着いたタイミングで仕事を増やしたい、そんな時まで現場の勘を持ち続けておくという意味でもおすすめです。 一方で「保育士として積極的なキャリアアップを目指したい、担任として自分像を作りながら活躍していきたい」という方には、正社員としての働き方が良いかもしれません。
派遣保育士として働こうとお考えの方は
コーディネーターに相談をおすすめ!
なんといっても、柔軟な働き方が魅力の派遣保育士。私生活の時間を大切にしたい方にとって、待遇の良い派遣保育士はとっても魅力があります。また、正規雇用の保育士も視野に入れている方は、正社員として働く前に実際に働いて適性を見極めることのできる『紹介型派遣』もオススメです。
保育士の派遣については、保育士さんの現場にも詳しいコーディネーターに相談してみましょう♪
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