保育士がやりがいを感じる瞬間は?保育士ならではの魅力を紹介します!
- 保育士のホンネ
- 2021/09/07
大変なこともあるけれど、やりがいも多い保育士という仕事。保育士がやりがいを感じる瞬間を場面別に紹介します。
保育士がやりがいを感じる瞬間とは?
私が保育士になりたての時のことです。保育開始初日、私は担任として子どもたちの前に初めて立ちました。
私を「先生」としてじっと見つめる子どもたちの顔を見ていると、この子たちをきちんと育てていかなくてはと、使命感が沸き上がってきたことをよく覚えています。
その後、苦労も重ねましたが、子どもたちと出会い、共に過ごした時間はかけがえのないもので、様々な場面で、保育士ならではのやりがいを感じました。
ハードな仕事だといわれますが、保育士はやりがいの多い魅力ある職業だと、私は思います。
そんな保育士ならではのやりがいを感じる瞬間を、場面別に紹介します。
やりがいを感じる瞬間 <子どもとの関わり>
子どもが大好きだから保育士を続けている人も多いと思います。子どもと関わる中で感じるやりがいについて紹介します。
成長を感じられた時
子どもの日々の成長を、もしかすると保護者よりも実感できるのが保育士。 初めて歩けた瞬間、トイレでおしっこができた瞬間など、子どもの目覚ましい成長の姿を見られることは、保育士の大きなやりがいにつながります。
子どものかわいさを実感した時
日々、保育士に思いがけないプレゼントを持ってくる子どもたち。
「せんせいかいたの、みて」と似顔絵を渡されたり、お手紙や道に生えている花をくれたりと、子どもたちの可愛さに癒されます。
「自分のクラスの子たちが、世界一かわいい」と感じている保育士も多いはず。
子どもの目線で世界を感じる時
子どもと一緒に過ごすことで、今日は吹く風が気持ちいいなとか、雨粒がきれいとか、ささいなことに感動するようになります。
日々、季節を感じながら「あ、今日はセミが鳴いてる!」など、子どもと共有できるのも保育士の大きな魅力です。
卒園後に子どもが訪ねてきた時
保育園では、あんなに小さかった子が、ランドセル姿を見せてくれたりすると、胸がジーンとするものです。
園の思い出を語る子の姿に、子どもの成長に役立っていることがうれしくなります。
私も初めての卒園児と再会した時は、思わず目頭が熱くなりました。
やりがいを感じる瞬間 <保護者との関わり>
保護者との信頼関係を築くのも、保育士の仕事の一つです。保護者との日々の交流の中にも保育士のやりがいがあります。
感謝の言葉をもらった時
保護者から、教室の掲示物を指さして「いつも本当にいろいろと努力していただいて、ありがとうございます」と言われたことがあります。
他にも「いつも先生の話をうちでするんですよ」とか「子どもは先生が大好きなんです」など、言われた経験のある保育士も多いのではないでしょうか。保護者に日々の努力を認めてもらったようで、うれしい瞬間です。
頼りにされた時
「先生、トイレトレーニングなんですけど…」「先生、ごはん中に立ち歩くのをどう注意したらいいですか」など、様々な相談をしてこられると、保護者に頼られている実感がしてきますね。保護者とのやり取りの中からプロとしての自覚が育っていきます。
やりがいを感じる瞬間 <行事>
準備から当日の運営まで、行事にはやることがたくさん。保育士の業務効率化からいうと、厄介者の行事ですが、大変なだけにやりがいもいっぱいです。
子どもたちと行事をやり遂げた時
行事に向けて子どもたちと練習を積み重ね、ようやく当日。子どもたちがしっかりとやり遂げている姿に、疲れも吹っ飛びます。
行事担当として仕切った時
職員の協力を得ながら行事を仕切ることは、保育士の能力を最大限引き出すことになります。
私の初めての行事担当は「七夕」でしたが、工夫した手作りプラネタリウムが職員からも子どもからも大好評だったことは、これからも忘れることはないだろうと思います。
保育士として自身の成長を実感できるのが行事です。
保育士の大変さを、やりがいに変える方法は?
保育士はやりがいの多い仕事ですが、それだからこそ、人間関係、保護者対応、保育に関して様々な悩みが生まれることも多いです。
「保育士向いてないのかな」とあきらめてしまうのでなく、やりがいにつなげていく方法について紹介します。
成長の機会ととらえて前向きに取り組む
保育士は「感情労働」と呼ばれています。幼い子を含む、人と関わることが主な仕事なので、どうしても感情を使って疲労していきます。
なので、うまくいかなくなると、心も沈んでしまい、なかなか出口が見いだせなくなりがちです。
そんな時には、いつまでも失敗を引きずってクヨクヨしてしまうのでなく、気持ちをすぐに切り替えて前向きに進んでいけるようにしましょう。
困難なことも、保育士として成長する機会と割り切って前向きに取り組んでいくことで、活路が見いだせることはよくあります。
身近なロールモデル(お手本保育士)に目を向ける
保育士としてのやりがいが見いだせなくなった時には、身近な先輩で、お手本になる人に目を向けることです。身近にいなければ、本やSNSでも構いません。
自分の将来像、やりたい保育について、お手本保育士の姿を見ながらじっくり考えてみることをおすすめします。
まとめ
保育士はやりがいを感じられる瞬間がたくさんある仕事です。
ただ、その負の側面として、責任が重く業務量も多いということもあります。
そのように、やりがいと大変さとは、実は相関関係があるのです。
なので、保育士を長く続けていくためには、大変さばかりに目をやらずに、やりがいに目を向けることがカギになります。
ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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