保育士の給与は手取りでどれくらい?平均月給や上がる方法をご紹介!

最近はマスコミなどで取り上げられることが多い、保育士の給与の安さ。この記事では、保育士の平均的な給与から給与の上げ方まで、さまざまな方向から解説します。

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保育士の給与は手取りでどれくらい?平均月給や上がる方法をご紹介!

保育士の仕事は大変なのに、給料は安い。一般に、そんなイメージがある方も多いはず。
待機児童問題をきっかけに最近はマスコミなどで取り上げられることが多い、保育士の給与の安さ。実際のところはどうなのでしょう。
今現在、保育園で働いている方で「ほかの園では実際どうなんだろう?」と疑問に思っている方もいるでしょう。

この記事では、保育士の平均的な給与から、給与の上げ方まで、さまざまな方向から解説していきます


そもそも「手取り」とは?

「手取り」とは、手元に残る実際の金額のこと。
いわゆる給与として会社から支払われる総支給額は、基本給や各種手当てなどが合計された金額ですが、そこから各種保険料や税金など、さまざまな額が引かれて、手元に残るのが「手取り」です。

引かれるのは、所得税や住民税などの税金、健康保険や厚生年金保険などの保険料です。さらに給食費や駐車場代などが引かれることもあります。
住民税や保険料は昨年の所得に応じて変動があるので、人によってさまざま。
そのため一概には言い切れませんが、おおよそ総支給額の80%くらいが「手取り」と言ってよいでしょう。

保育士の平均給与は?

では、実際の保育士の平均的な給与はどの程度なのでしょうか。

保育士の年収は、平成29年度の内閣府の調査によれば、公立保育所の常勤で336万円私立保育所の常勤で315万円ほどです。
したがって、この80%ほど、およそ250万円が手取りとして残る金額です。

保育士はほとんどが女性ですが、一般女性の平均的な年収は、平成29年の正規雇用の平均で約376万円(国税庁 平成29年分民間給与実態統計調査結果より)です。したがって、保育士は女性の平均年収より65万円ほど安いことになります
さらに言えば、男女合わせた正規雇用の平均給与は約494万円ですので、給与の差ははっきりとしていますね。

保育士の給与に対して国が進める処遇改善とは?

保育士の給与が安いという現状に対して、国や自治体は数年前からさまざまな取り組みを始めています。
ここでは「保育士処遇改善等加算」「保育士等キャリアアップ研修」という国の取り組みについて紹介します。

「保育士処遇改善等加算」

保育士不足の解消を目指す観点から、平成25年度より、国は保育士の給料を上げるための補助金を支給する制度をスタートしました。
これは保育士の勤続・経験年数に応じて、給料をベースアップする制度です。

そして、平成29年度からは新たに、「技能・経験に応じた処遇改善」が実施されています
新たな役職が設けられ、経験年数がおおむね7年以上の「副主任保育士等」は月額4万円の加算対象、経験年数がおおむね3年以上の「職務分野別リーダー等」は月額5千円の加算対象になります。
こうした役職が設けられたことで、キャリアアップのしやすい仕組みが作られました

「保育士等キャリアアップ研修」

新たに設けられた「副主任保育士」「職務分野別リーダー」などの役職に就くためには、専門性を向上させる研修を受ける必要があります。その研修が「保育士等キャリアアップ研修」です。

保育士等キャリアアップ研修の内容は、乳児保育、幼児保育など6つの専門分野別研修と、マネジメント研修、そして保育実践研修(潜在保育士等向け)の3種類の研修があります。
役職に応じて、受講する内容は異なります。
たとえば、職務分野別リーダーであれば専門分野別研修を、専門リーダーであれば4つ以上の研修を受けることなどが求められます。
研修にかかる時間は、1つの分野で15時間(2〜3日)ほどが目安です。

保育士の給与を上げるにはどういう方法があるのか?

「国や自治体の施策を待っているだけではもどかしい!」
そんなあなたのために、自分の努力の範囲でも、給与を上げる方法が2つあります。
1つは、地道に実績を積み重ねてキャリアアップするという方法。もう1つが、待遇の異なる職場への転職です。

1.キャリアアップ

保育士も、役職によって大きく給与が変わります。
公立保育所の平均の月額給与を比較してみると、常勤の保育士で約28万円ですが、主任保育士になると52万円ほど。私立保育所でも、常勤保育士の平均月額給与は約26万円ですが、主任保育士では約40万円になります。

主任保育士は管理職として全体を把握する立場であり、経験年数を積むことはもちろん、スキルアップのための研修の受講や、関連する資格の取得などが求められます。
また、上記の新たな役職「職務分野別リーダー」「副主任保育士」などの登場によって、キャリアアップの道は見通しが良くなってきています

2.職場を変える

より待遇の良い職場に変えるというのも、給与を上げるための1つの方法です。
運営する母体によって、福利厚生が充実していたり、高水準の給与が期待できる場合も少なくありません。
現在の職場に愛着がある場合は悩むところですが、思い切って環境を変えてみることも考えてみましょう。


まとめ

待機児童が社会的な問題になったことで、数年前に比べると国や自治体の取り組みも進み、改善されてきています。
さらに、自分の行動次第では、さまざまな方法でスキルやキャリアを上げていくことも可能です。
給与を上げたい場合は、環境を変えるのも1つの手段です。

環境を変えた場合はどうなるのか?という不安も含めて、
転職については、保育士さんの現場にも詳しいコーディネーターに相談してみましょう♪
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