保育士だからできる!写真の撮り方のコツ
- 保育士お役立ち情報
- 2022/03/15
子どもの写真の撮影は、意外と難しいものです。撮影のコツについて紹介します。
写真の撮り方 4つのポイント
撮影して毎月ネットで販売したり、期の終わりにまとめて配布したりと、保育園での写真撮影の機会は多いですね。
ただ、保育士はプロではないので、先生によって、写真の質がバラバラだったりします。
できるなら、狙いのはっきりした、保護者にも喜ばれる写真を撮りたいところです。
保育士ならではの写真の撮り方の簡単なコツをまとめましたので、ご活用ください。ちょっとしたコツで、いつもの写真が変わります。
@ 一緒に遊びながら撮ろう
子どもたちにカメラを向けると、ポーズをしてくれたり、目線をくれたりします。
ただ、そうした写真ばかりでは、保育園での自然な生活の様子が伝わりません。
子どもが一番いい笑顔をする「遊んでいる時」を狙うと、自然な笑顔が撮影できます。
そのためには、保育士は一緒に遊びながら、シャッターを切りましょう。
ポイントは大人数の遊びを撮影するのではなく、2~3人で遊んでいるところを狙うことです。そのほうがフレームに子どもたちがきれいに収まります。
A 子どもの目線でしゃがんで撮ろう
意外とやりがちなのが、上から見下ろした構図の写真ばかり撮ってしまうことです。
一度、しゃがんで子どもの目線で撮ってみることをおすすめします。
子どもの目線になって撮影すると、思いがけない迫力ある写真が撮れることもあります。
更に、しゃがむとコミュニケーションがとりやすくなるという利点もあります。
なので、声をかけるなど、コミュニケーションしながらシャッターを押すことを心掛けてください。
例えば、「何してるの?」と声をかけて、振り向いて答えてくれたところを撮影するなどして、表情のいい写真を狙いましょう。
B 何をしているかわかるように撮ろう
素人の撮った写真でよくあるのが、「何をしているのかわからない写真」になってしまうことです。
それを避けるためには、例えば、製作の時間なら製作物を手に持ってもらう、公園で遊んでいるなら、背景に公園の遊具を入れるなどします。
どこで、何をしているか、後でわかるように、意識して撮るといいでしょう。
C 撮った写真をその場で見せて、盛り上げよう
写真を撮ると、「見せて、見せて」と言ってくるのが子どもです。
面倒くさがらずに、液晶画面を見せて、「いい笑顔だね!」などほめてあげるといいでしょう。子どもたちも自信がついて、いい雰囲気で撮影が進行できます。
<年齢別> 写真の撮り方のポイント
年齢によって、狙う写真が変わってくるので、アプローチを変えていくといいでしょう。
乳児の撮影のポイントは?
乳児はカメラ目線を狙うというよりは、生活の様子を撮影することを第一にするといいでしょう。
後でまとめて見たときに、成長している様子がわかることを狙います。
更に、乳児は室内で撮影することが多いはずですが、室内ではフラッシュを使わずに自然光で撮ったほうがナチュラルな写真になります。
動きを追うのではなく、笑う、泣く、眠るなど、いろいろな表情を収めるといいでしょう。
幼児の撮影のポイントは?
幼児は、表情や生活の様子が伝わるように撮影することがポイントです。
例えば、笑顔だけではなく、行事で真剣な表情を撮影すると、際立った写真になることがあります。
行事ではいろいろな表情を追って撮影すると全体でドラマチックな写真になります。
また、子どもたち同士の関係が写っていると、「〇〇ちゃんとよく遊んだな」と後で思い出せます。友達同士で撮影するときは、お互いの距離をいつもより詰めてもらうのがコツです。仲良しな雰囲気がぐっと上がります。
まとめ
保育士ならではのいい写真があるとすると、子どもとの関係が感じられる写真ではないかと思います。
機材の質やテクニックではなく、最終的には子どもとのコミュニケーションがカギ。
子どもたちとコミュニケーションをとりながら、園生活の記念になるような写真が撮れるといいですね。
ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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