簡単！楽しい！新聞紙遊び！園児の年齢別での遊び方やコツを紹介します。

保育士お役立ち情報
2021/09/08

身近にある素材で手軽にできてどの年齢でも楽しめる、それが新聞紙遊び。雨の日の室内遊びにもぴったりです。また、年齢に合わせて様々な遊びができるのも良いですね。ここでは、新聞遊びのアイディアやコツをまとめました。

新聞紙遊びはどんな効果が期待できる？

天候に左右されず年齢に合わせた遊び方ができる！

雨の日の室内遊びにもぴったりなのが、新聞紙遊びです。身近にある素材で、しかも年齢に合わせて様々な遊びができます。ねらいを絞った指導案を作成して、遊びを工夫してみてください。

【園児の年齢別】おすすめの新聞紙遊びを紹介！

1・2歳児の場合

1・2歳児では、五感を使った「感覚遊び」に新聞紙を使うのがおすすめです。小さい子でも新聞紙であれば簡単にぐしゃぐしゃにしたり、破ったりできます。保育士と一緒に自由にちぎったりして遊びます。
新聞紙遊びのアイディアや、私が実際にやって盛り上がったものなどを紹介します。

新聞紙破り

① 保育士が2名、ゴールにいて新聞紙をぴんと広げて待っている。
② よーい、どん！で、子どもたちが一人ずつ走って、ゴールの新聞紙を身体で破る。

単純ですが、「楽しかったー！」と子どもたちに好評の遊びです。

新聞紙の雨

① 子どもたちと新聞紙を細くちぎる競争する。
② 保育士がそれを雨にして降らせる。

さらに、ちぎった新聞紙をビニールプールいっぱいにして、お風呂ごっこをしても盛り上がります。新聞紙をただ引き裂くだけでも楽しいですが、いろいろと工夫して盛り上げましょう。

2・3・4歳児の場合

2・3・4歳児では、簡単な造形に新聞紙を使うなどすると盛り上がります。子どもたちそれぞれの発想を活かして、保育士が援助しながら新聞紙遊びをしていきましょう。

新聞紙ファッションショー

① 新聞紙を半分に折り、真ん中にハサミで穴をあける。
② 頭を通し、ひもでベルトを作ったり、画用紙や折り紙など貼って飾る。

新聞紙に直接絵を描いたり色を塗るよりも、画用紙を使ったほうがきれいに仕上がります。帽子を作るなどしても楽しいです。

「新聞紙の島」レース

① それぞれの子に、1／4にたたんだ新聞紙を、２枚用意する
② 子どもは新聞紙の上に立ち、もう一枚は手に持つ。
③ 手に持った新聞紙を前方の床に置き、その上に立つ。
④ さっき自分が立っていた新聞紙を拾う。
⑤ ③～④を繰り返し、ゴールまで進んでいく。一番先にゴールについた人が勝ち。

まわりは海で、新聞紙の島の上に立っているというイメージで遊ぶと盛り上がります。

4・5・6歳児の場合

4・5・6歳児では、ルールのある遊びも楽しめるようになってくるので、チームで競うなどの遊びに新聞紙を使ってみるといいでしょう。

「新聞紙の島」じゃんけん

① 二人が向き合い、広げた新聞紙の上にそれぞれ立ってじゃんけんする。
② 負けた方は、新聞紙を半分に折ってその上に乗る。さらにじゃんけんする。
③ じゃんけんに負けるごとに、新聞紙を半分に折っていく。両足で立てなくなったら、片足で立つ。
④ バランスを崩して海に落ちたほうが負け。

新聞紙を島に見立てて、身体のバランスを保つ遊びです。公園の芝生などでやっても楽しいです。

新聞紙玉入れ

① 子どもたちは新聞を破り、丸めてボールをたくさん作る。
② 保育士はカゴを持って立つ。
③ 子どもたちはボールをカゴに投げ入れて競争する。

保育士が移動して、子どもたちは追いかけながら玉入れをするなどもできます。

その他（お片付け遊び）

新聞紙遊びをした後は、部屋中に新聞紙の切れ端が落ちていたりします。それを片付けるのも、遊びにしてしまいましょう。

① 大きなごみ袋を用意する（破れやすいので二重にしておく）
② 保育士の合図で、子どもたちは一斉に新聞の切れ端を集める。
③ どんどんごみ袋に入れてゆく。集まったら、口を縛る。
④ ビニールボールの完成。

出来上がったビニールボールを蹴飛ばしたり、転がしたりして遊びます。

新聞紙遊びでの注意点は？

遊んだ後の手洗い、口に入れないよう見守ることが大切！

新聞紙遊びの注意点は、まず手が汚れることです。遊びの後は手洗いを忘れないようにしましょう。また、注意したいのが、1歳児ぐらいでは口に入れてしまう子もいることです。保育士が様子を見ながら遊びを進めていってください。

まとめ

感覚遊びや見立て遊び、子ども同士で競う遊びなど、色々遊べるのが新聞紙遊びです。
ただ遊ぶだけではなく、「新聞紙を使って造形を行い、発想力を伸ばす」など、ねらいを持った内容にしていくと、保育の面からも有意義な内容になります。

ライタープロフィール

玉田　洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。

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