園庭がなくても大丈夫♪ 子どもと楽しむ プランター&牛乳パック栽培
- 保育士お役立ち情報
- 2020/03/26
野菜栽培は、園児も保育士も楽しめる活動ですね。園庭がなくても、日当たりの良い場所なら、プランターでも十分栽培できます。牛乳パック栽培もおすすめです。
プランター栽培の魅力
私の働いていた園はビルの中にあり、園庭がありませんでした。ただ、ベランダがあり、そこで夏野菜のプランター栽培をしていました。
初夏、園児といっしょに植え付けをして、水やりを欠かさず大切に育てたトマト、ナス、キュウリは大豊作でした。園児みんなで収穫をして、給食の時間に食べたり、園児のクッキングに使ったり、とても充実した活動になりました。
プランター栽培は手軽に始められます。何より野菜がすくすく生長する姿を身近に見られるので、保育園にぴったりです。
プランターに適した野菜は、主に以下のようなものがあります。いずれも初心者が栽培しやすいものなので、まずはここから挑戦してみてください。
【春まき】ミニトマト、キュウリ、ナス、ズッキーニ、枝豆
【秋まき】ダイコン、カブ、ホウレンソウ、コマツナ、水菜
プランター栽培で準備するもの
プランター栽培に必要なものは、それほど多くありません。ホームセンターやネット通販でそろえましょう。
・プランター
大きさや深さは、栽培する野菜に合わせて選びましょう。特に根菜は深いものが必要になってきます。
・ジョウロ
先端の「ハス口」が取り外しできるものが便利です。子どもも持ちやすいものがいいですね。
・移植ゴテ
子ども用の小さなものもありますが、大人用のサイズで大丈夫です。
・園芸ハサミ
サビにくい、ステンレス製のクラフトはさみが初心者にはおすすめです。
・培養土
土と肥料があらかじめブレンドされている野菜用培養土が便利。
・肥料
培養土に入っていた肥料(元肥)では足りなくなってきた場合に使います。種類がたくさんあるので、育てる野菜に合わせて選びましょう。
・手袋
子ども用の軍手は、家庭で用意してもらってもいいかもしれません。
肝心の苗や種ですが、園芸店やホームセンターに売っています。
気をつけたいのは、苗は季節ものなので、売り切れたら補充がない場合が多いことです。
特に、夏野菜の苗は、人気のあるものはすぐに完売になってしまうので、早めの購入がおすすめです。
低年齢でも楽しめる!牛乳パック栽培をやってみよう
プランター栽培の場合、年中・年長児が活躍することが多いようです。
もっと小さい3歳児ぐらいの子どもたちも楽しめる活動に、牛乳パック栽培があります。
牛乳パックを切ってプランターにします。牛乳パックは、縦にも横にも使えます。
縦に使う場合…縦に長く根が伸びる野菜(ミニニンジン、カブ、大根等)
横に使う場合…根が浅く張る野菜(サントウサイ、シュンギク、レタス、コマツナ、チンゲンサイ、ラディッシュ等)
カブの牛乳パック栽培のやり方
※パックは縦に使用
用意するもの
・牛乳などの紙パック(1ℓサイズ)※洗って乾かす
・定規
・ハサミやカッター
・目打ち(穴あけ用)
・ペン
・培養土
・鉢底石
・カブの種(ミニニンジンや大根でもOK)
手順
1.底から15センチのところに線を引きます。
2.線に沿ってハサミやカッターで切ります。
3.目打ちなどで、側面の下のほうに排水用の穴を開けます。
穴は二段になります。底から1センチのところに2センチ間隔で3か所、
底から2センチのところにも2センチ間隔で3か所、計6か所、穴を開けます。
※4つの側面すべてに開けてください。全24カ所になります。
4.鉢底石を1〜2センチの高さまで入れて、その上に培養土を縁から2センチぐらいまでいっぱいにいれます。
5.種をまきます。種が重ならないように、ばらまきに16〜18粒程度。
6.牛乳パックには名前を書きます。あらかじめ装飾しておくのも楽しいですね。
種をまいてから3〜4ヵ月ぐらいで、収穫できるようになります。
絵本の「おおきなカブ」を読み聞かせしながら、楽しみにするのもいいですね。
牛乳パック栽培の利点は、プランターよりも、子どもたちに「自分のもの」という意識が生まれやすく、大事に育てるところです。
また、持ち運びができるため、家に持って帰って、家族で収穫を楽しめるのも大きなポイントです。
まとめ
野菜の栽培は食育活動としても最適です。
栽培した野菜は、子どもたちにとって特別なもの。給食に入れると、苦手な野菜でも頑張って食べる風景もよく見られますね。
プランターや牛乳パックで、手軽に始めてみてください。
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ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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