保育士が仕事と子育てを両立できない理由
- 保育士のホンネ
- 2014/11/13
子育てをしながら保育士を続けることは難しいのでしょうか。
東京福祉保健局の調査結果によると、子育て中の保育士(配偶者有・子供有)の離職理由は「給料が安い」「仕事量が多い」に次いで、「子育て・家事」が3位(30.9%)。全体平均の7位(17.4%)より1.8倍の高い割合です。
また、(配偶者有・子供無)の女性も3位が「妊娠・出産」で、出産、子育てと保育士の仕事の両立が難しく、保育業界から離れてしまう人が多いことがわかります。
保育士が出産・子育てと仕事の両立ができないのはなぜでしょうか?
働きたいのに働けない。子育て中の保育士が置かれている厳しい現実
働く意思はあっても、「自分の子どもを預けられない」「子育てと両立できる求人がない」という実態があるようです。
子どもを預ける保育所がない
株式会社ポピンズの調査(厚生労働省委託業務)結果によると、保育士として勤務している人の65.0%は自身の子どもを保育所に預けています。しかし、潜在保育士で預けている人は23.0%で、7割近くが自分自身で子供を見ているという結果。
「子どもを預けられないから、復職できない」という実態があるようです。
子育てと両立できるような時間帯の求人がない
子どもを持つ保育士が勤務できる時間は“保育所に預けられる時間帯”。「子どものお迎えに間に合う時短勤務が希望だが、条件に合う求人がない」あるいは、勤務時間を終えてからお迎えに行くと「2重保育が必要になってしまう」。結果的に、自分の子どもを預ける時間が長いほど保育料が高額になり、保育士の所得では経済的余裕がないといった、悪循環にあるのが現状のようです。
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