シングルマザーでも保育士の仕事を続けられる!?
- 保育士のホンネ
- 2023/02/15
シングルマザーは現在120万人以上いるといわれていますが、その職業として、保育士は様々にメリットがあります。シングルマザーにとっての保育士の魅力について紹介します。
今の保育業界は、シングルマザーでも働きやすい環境になっている!?
働き方改革など、労働環境の改善も進められている!
一般的に保育士という職種は激務で、職場には様々な課題があると思われています。しかし、最近では国を挙げて労働環境の改善を進めています。更に働き方改革の影響もあって、保育現場は以前よりもずっと働きやすくなっています。
それは、つまりシングルマザーにも働きやすいような環境になっているということです。
労働環境改善による変化!
近年、保育現場の労働環境改善には、以下のような変化がありました。最近では、ワークライフバランスの考え方も浸透し始めています。
残業時間の上限が定められた
保育園では、以前なら長時間のサービス残業を強いられることも珍しくはありませんでした。 働き方改革の施行の結果、現在では残業時間の上限は、原則として、月45時間、年360時間となっています。それを超えた残業は特別な理由がない限りできません。
有給休暇取得が義務化された
保育士はシフト制のため、同僚への負担が増すことを恐れて、有給を取得しづらいという声が以前はありました。現在では、有給休暇取得が義務化されました。なので、以前とは異なり、確実に有給休暇が取得できます。
事務作業が軽減された
保育現場でも、業務の効率化という意識が高くなっています。そのため、業務内容の見直し、ICTの導入によって、保育現場では以前のような事務作業が減ってきています。
柔軟な働き方が可能になった
働き方改革の影響もあり、保育現場でも柔軟な働き方を選べるようになってきています。 具体的には、正社員だけでなく、契約社員やパート社員、派遣社員など、それぞれの状況に合わせた働き方ができるようになっています。
シングルマザーが保育士を選ぶメリットは?
子育て経験を活かせる、未経験でも採用されやすい!
家事・育児で制約の多いシングルマザーが、職業に保育士を選ぶのには、以下のようなメリットがあります。
・未経験でも働きやすい
・30代、40代、50代の子育て経験者も採用されやすい
・保育士の平均年収は、母子家庭全体の平均より高い
・自身の子育て経験を活かせる
保育士は資格があれば、未経験であっても採用されやすい傾向にあります。例えば、保育士の有効求人倍率は全国平均で2.45倍となっています。(全令和2年4月時点)
これは全職種の倍近い数字となっており、この数字からも採用されやすいことがわかります。現在、保育需要の高まりに、保育士のなり手が追いついていない状況だからです。さらに、子育て経験者が優遇されやすい傾向もあり、その点もシングルマザーには追い風です。
他職種よりも平均年収が高めの傾向!
保育士の平均年収は、他職種の正社員シングルマザーよりも、高い傾向にあります。統計によると、保育士の平均年収は363.4万円となっています。(令和元年賃金構造基本統計調査)
正社員で働く母子家庭の平均年収は305万円です。(平成28年度全国ひとり親世帯等調査)
保育士は給与が安いと言われることが多いですが、一概にそうとも言えないのです。これは、保育士不足解消のために、保育士の給与、キャリアアップに関して国を挙げての処遇改善が進んでいるためです。
結論として、保育士の仕事は求人数が多く、収入も平均より高く、育児経験も活かせるためシングルマザーにおすすめの仕事だといえます。
シングルマザーの職場選びのポイントは?
働き方の選択肢が比較的多い!
それでは、シングルマザーの保育士が働きやすい職場とは、どんな環境でしょうか。就職先を探す際は、以下のポイントから検討するのがよいでしょう。
・土日休み
・行事が少ないor平日開催が多い
・有休が取得しやすい
・大規模園〜中規模園
・働き方としての派遣、パート
シングルマザーは土日休みでないと、自分の子どもの預け先に頭を悩ませることになります。ただ、多くの保育園は日曜、祝日は休みでも土曜日は開園しています。そうであっても、土曜出勤は持ち回りになることが多いので、どれぐらいの頻度になるか、振替はできるのかなどあらかじめ確認をしておきましょう。 同様に、行事は土曜日に行うことが多いです。そのあたりも確認して、行事が多くない、もしくは平日開催が多い園を選択肢に入れるのもおすすめです。
大規模園〜中規模園がおすすめ!
保育園にはいくつかの種類がありますが、シングルマザーには大規模園〜中規模園がおすすめです。理由としては、子どもの体調などで突発的に休みたい時、人員に余裕のある大規模〜中規模園の方が対応しやすいためです。
また、働き方として、派遣やパートで働くという方法もあります。派遣は一般に正社員の補助的な業務で負担が少なく、残業が少ないことが多いためです。 パートであれば、給与は少ないですが、自分の望む時間に働くことが可能です。
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社宅制度などご利用を希望する場合は、コーディネーターへご相談ください。
まとめ
保育現場の労働環境は以前よりも改善されていて、保育士の年収も年々上昇傾向にあります。よって、シングルマザーにとって保育士は魅力的な職場だと思います。
以前保育士をしていて職場復帰を考えている方も、保育士としての復帰を検討してみるといいでしょう。
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ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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