子ども達に人気の【手遊び】効果を高める3つのポイントとアレンジ方法を解説
- 保育士お役立ち情報
- 2017/10/18
普段、保育の中で何気なくやっている「手遊び」。
実は、子ども達の脳や身体の成長に欠かせない動きや育ちがたくさん詰まっていることをご存知ですか。
ひとつひとつの動きの意味や効果を意識しながら取り組むことで、子ども達はぐんぐん成長します。
今回は、脳科学&心理学の観点からから子どもたちの才能を伸ばすギフト教育の本部認定講師、元吉祐里先生に、数ある手遊び歌の中から、定番の「むすんでいひらいて」と「いとまき」、そして大人のマネっこが大好きな子ども達に人気の「おけしょうぱたぱた」の3曲について、その効果と取り組むときのポイントを教えて頂きました。
むすんでひらいて
どんな効果があるの?
◆指の分離機能が育つ
◆対義語が自然と身につく
◆手首を回す動きが育つ
手遊びポイント1
◎「むすんでひらいて」の「パー」の手は、指を思い切り広げましょう。
→乳幼児期の子どもの手は、前足の段階。
指の分離機能が育っていない=指になりきっていないので、「グー・パー」の動きで指に育ててあげましょう。
指が指として機能できるようになると、鉛筆や箸を持ったり、モノをつまんだりする動作が上手になります。
手遊びポイント2
「その手を上に」の部分を、1番と2番で「対義語」を使って歌ってみましょう。
→例えば、「上に…下に…」「右に…左に…」「暑い…寒い…」「高い…低い…」「太い…細い…」「大きい…小さい…」と歌いながら、身体でも表現します。
小学校の国語で学習する「対義語」も歌のフレーズと動きで自然と身につきます。
手遊びポイント3
「おひさまきらきら」の部分は、手首をしっかり動かしましょう。
→何度いっても毎日、麦茶をこぼしたり、フタなどを開けたりしたがる時期は、手首を回す機能を育てたい時期です。
手遊びの中でその動きをたくさんして手首を回す動きを育ててあげましょう。
いとまきのうた
どんな効果があるの?
◆空間認知能力が養われ、ボディイメージが育ってくる
◆ひじを固定して手首を回すという動作が発達する
◆肩の可動域があがる
◆大きさや形を認知し、表現する力が育つ
手遊びポイント1
◎「いとまきまき」の動きは、さまざまな手の動きにつながります。
→左右の手がぶつからないようにいとをまく動作は、空間認知能力を養いボディイメージを育むことにつながります。
視空間認知力に長けている子はまねっこする模倣力に優れているので、運動神経の良いお子様になります。
また、ひじを固定して手首を回すという動作は、握ったりつまんだりという微細運動につながります。
※上手に回せない子がいたら・・・
まだ、空間認知能力が育っていない子は、左右の手がぶつからないよううまく回せないかもしれません。
そんなときは、段ボールに切り込みを入れて、毛糸を巻く練習をさせてあげましょう。
それができた子にはラップの芯のような筒に巻くといった具合に少しずつステップアップしてあげます。
手遊びポイント2
◎「ひいてひいて」は思いっきり腕を広げ、肩を後ろに引きましょう。
→腕を大きく広げ、「ひいてひいて」の動きをすることで肩の可動域があがります。
肩の可動領域が広がることで、細かい指先の動きが上手な子になります。
手遊びポイント3
◎「こびとさんのおくつ」のところをいろいろなものにアレンジしてみましょう。
→大きさや形を認知して、見たままに表現する力を育みます。
「お父さん、ぞうさん、ありさん」、「三角、四角」など、いろいろなアレンジで楽しめます。
大きい、小さい、形などの認知も遊びの中で、入れていきましょう。
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