苦手なベテラン保育士への接し方に悩んだ時の対処方法
- 保育士お役立ち情報
- 2017/10/05
保育の世界ではよく聞く「こわーい先輩」「キツーイ先輩」いわゆるお局様のような先輩。
どこの保育園でもそのように感じるベテラン保育士はいらっしゃるのではないでしょうか?
保育士だって人です。気の合う人もいれば、難しいと感じる人だっています。同じ保育園で、それぞれ違う保育観を持った保育士同士が仕事をするのですから多少は歪み(ひずみ)ができてしまっても不思議ではありません。
では実際にベテラン保育士が苦手と感じてしまった時はどのような対応をすれば良いのでしょうか?そしてそうなる前にどんな心構えをしておけば良いのでしょうか?私が実践した対処方法をお伝えしたいと思います。
ベテラン保育士との関係にストレスを感じ始めたら
ベテラン保育士と一緒にクラス運営を任された新人保育士さんはどうしても「ベテラン保育士」と聞くだけで構えてしまいがちです。
それにまだ保育の現場経験が少ないこともあり、何をするにもその方に頼ってしまう傾向があります。園側としてはそれを見越した上で新人保育士とベテラン保育士とを組ませることが多いのですが。しかし、皆が優しく教えてくれるベテラン保育士ばかりとは限りません。自分の保育観をしっかり持ったベテラン保育士は、こうした方が良いなどと自分の保育方針を曲げることなく新人保育士教育を行う方もいます。もしかしてそういう言動が新人保育士にとって厳しく指導されたとストレスに感じるのかもしれませんね。
ベテラン保育士だって新人保育士の指導に思わず感情的になってしまうこともあります。そんな時は遠慮なく園長や主任に相談しましょう。せっかくの楽しい保育が大きなストレスにならないように早めに自分のメンタルケアは必要です。
しかし、1つ気をつけて頂きたいのは、自分がベテラン保育士との関係がうまくいかないからと言ってその方の悪口を言ってしまうのはやめましょう。
まず、悪口を言うこと自体があなたの人としての価値を下げてしまいます。それに、悪口の内容は誇張されていろんな人に伝わっていきます。言っていないことが、あたかもあなたが言ったかのように広まり、そのベテラン保育士本人の耳に入ることも当然あり得ます。
どうしたらうまく関われるか、園長や主任に間に入って仲裁してもらうのも良いかもしれませんね。
少し引いて接してみるのも一つの方法
ベテラン保育士との関わりでストレスを感じる時は、まず、今の関わり方より少し距離を置くのも一つの方法だと思います。同じクラス運営をしていた場合、その距離の取り方が難しいと感じるかもしれません。
そこで、私が実践した方法をお伝えいたします。それは、「メモや付箋を使って意思を伝える方法」です。
まだ保育士歴の浅かった当時、私はベテラン保育士に保育後に直接、伝達や質問をしていました。しかし、その頃の私にとってはベテラン保育士のキツイ物言いや威圧的な態度が苦痛でとても辛い時間でした。
このまま同じ方法を続けていれば、この先ストレスでつぶされてしまう、と不安を感じ、面と向かってではなく、日誌や伝達ボードに予め伝えたい事のメモ貼って伝達事項や質問をする方法に変えてみました。そうすると、ベテラン保育士にとっても言葉より手書きのメモの方が、「自分に対して手で書いてまで質問をしてくれた」という嬉しさがあったようで、とても丁寧に質問に答えてくださるようになりました。
それに私もメモを通じてベテラン保育士に接することで、どう書けば伝わるか、こんな返答をしてくれるかもしれないと、冷静にベテラン保育士の存在を受け止められるようになりました。
後からそのベテラン保育士に聞いたのですが、当時私があまりにも熱心に子どもに向き合っているから、直接聞く時間もないのか心配してくれていたそうです。
自然体で接すると楽になる
保育士のよくある事例として、仲の良い保育士同士だと気軽に気持ちが言い合えることもあり、実際の保育現場でも連携が取りやすいというのがあります。
逆に、苦手な相手同士だとなかなか連携が取れず、それが引き金となり、伝達ミスや意思疎通ができないことで保育事故が起きる可能性もあります。
ストレスに感じるベテラン保育士がいたなら、そのベテラン保育士に対しての苦手意識を取り除き、自分がストレスに感じないくらいの距離を保つことが大切です。
無理に会話を合わせるのではなく、構えずに自然体で接する。これがお互いにとって調度良い距離になるはずです。
保育をしていく上で人間関係の連携は必須です。気負うこと無く楽しく仕事ができることを心から願っています。
\このページをシェアする/