年上の後輩保育士との接し方に悩んだら?

昨今、この保育士不足が取りだたされている中、潜在保育士だった方たちが保育の現場に復帰してきたり、異業種から資格取得された後に転職してくださる方が増えました。それはとても喜ばしいことで現場としてはありがたい限りです。しかし、いざ久しぶりに現場復帰をしてきた元潜在保育士さんたち、中には親子ほど歳の離れた保育士さんたちと一緒に保育をするとなると戸惑うこともありましたし、全く違う業種から転職してきた方と保育をすると、お互いの持っていた一般常識の違いに驚くこともありました。実際私が体験した年上の後輩保育士さんたちとのエピソードや接した感想、逆に学んだことなどをお伝えできればと思います。

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口癖が「前は〜」の方と保育することで学んだこと

何年か、何十年ぶりに保育現場に戻って来られた方によくあるのが「前はこうだった」とか「前はこんなのなかった」という発言です。
無理もないです。普段使っている携帯電話ですら数年でこんなに進化したのですから保育現場だって昔と変わってしまったと驚き、戸惑ってしまうのは仕方ないことです。保育所保育指針も何回か改定され、最新の指針を自分が知っていてもその方は知らないのですから、それらを加味して丁寧に接していくことがとても大切だと思います。
「前はこうだった」という発言に対して「今はこうしている」と伝えてみてはどうでしょうか?それでも「前は」「昔は」という発言が多い時は、ストレスを感じ始める前に園長もしくは主任から話してもらえるようにお願いしてみましょう。

資格を取ったばかりの方に対しては

最近、特に目立って増えてきた保育士としてOLや主婦をされていて独学もしくは夜間学校などに通い資格を取得された方々です。
いろんな経験をされてから保育の世界に飛び込んだ方の傾向として「頑張り屋さん」「熱心」などの印象を受けます。
しかし、保育以外のいろんな経験をされているからこそ若い先輩保育士に対して一言多く言う方がいるのも確かです。もちろん理想の保育の仕事をする為に謙虚な気持ちで学んでくださる方もいらっしゃいます。
しかしよく「普通の企業だったらこれはありえない」とか、「一般常識ではこうだと思う」など、保育業界と一般企業との常識の差に苦言を呈する方がいます。そういう方には逆に「企業だったらどういう対応をするのですか?」と質問し、違う世界の常識を教えてもらってはどうでしょう。違う世界を知るきっかけだと思って接してみるのです。
こちらの常識はあちらでは非常識かもしれませんし、あちらの常識はこちらの非常識かもしれません。保育現場しか知らない若い保育士だからこそ、異業種から転職した保育士たちと話をし、知らないことを知って見聞を広げてみてはどうでしょう?

人生の先輩として

人は年齢を重ねたからといって一概に知識があるとも経験が多いとも限りません。しかし、自分より年上ということは人生の先輩です。もしかして自分が知らないことをいろいろ知っているかもしれません。
自分が経験していない難しいことを経験しているかもしれません。話していて苦手意識を持っていたのは自分だけだったと気づくかもしれません。年齢が大きく離れていたなら知っている歌や子どものころ流行った遊びも違うでしょう。
接する際、少し考え方を変えるだけで保育以外の話で盛り上がり、それがきっかけで打ち解けて仲良くなれるかもしれません。関係が上手くいくことでお互いに保育観が高められます。
同じような年齢や保育方針の方ばかりと話をすると確かに気持ちは楽ですが、成長したいなら、積極的に違う年齢の方や保育方針が違った方と話す時間を設けましょう。きっと今までとは違う自分の一面が発見できますよ。

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