主婦になっても保育士は続けられる!?
- 保育士の就職・転職
- 2020/12/14
最近では、結婚してからも保育士を続ける人が増えています。主婦をしながら保育士を続けるためうえで、大事にしたいポイントについて紹介します。
主婦をしながら、保育士を続けるのは大変?
勤務先や家庭環境によっても大変さは異なる!
保育士は、サービス残業が多いなど労働環境に課題があり、心身ともにきつい仕事であると思われがちです。では、独身のうちは問題なくても、結婚後に続けるのは難しい仕事なのでしょうか。
ある調査によると、「仕事と育児の両立ができるか」と保育士にアンケートをして、4割が「できる」、一方で4割弱が「できない」と答えました。
つまり、保育士と主婦の両立については、保育士の中でも意見が分かれているようです。
「できる」と答えた人たちは、その理由として、勤務している園が産休・育休が取れる、シフトがある程度融通がきくなど、仕組みがきちんとしているからと回答しています。また、家族の支援があるという声も多いようです。
なので、保育士と主婦の両立は、個人の努力というよりは、勤務する園、家庭環境に負う部分が大きいといえます。
双方にきちんとした支援があれば、主婦と保育士の両立も可能で、結婚してからの復帰も難しくないというデータも出ています。
実際に、保育士の仕事は主婦と両立できる?
勤務先・家庭内での条件がポイント!
もう一度整理しますが、主婦と保育士を両立できるかは以下の条件が重要になってきます。
勤務している園の条件
・産休、育休などの制度面が充実している。
・育児中の場合、子どもの状況に応じて対応できる勤務体制である。
・園長含めて、周囲の職員の理解がある。
家庭環境の条件
・配偶者など家族の理解がある。
・頼れる親族や知人が近くにいる。
さらに、具体的なステップとして、普段から家庭を優先したい意向を伝えて理解してもらうことも重要です。また、シフトを組む際にこちらの希望は伝えながらも、人が足りない時は出来るだけ都合をつけることもしていきましょう。
このように保育士同士の関係にも配慮する姿勢が、保育士を長く続ける際には大切になります。
主婦の職場選びのポイントは?
両立できないと決めつけず、選択肢を増やす!
家庭環境など、置かれた状況によっては、保育士と主婦を両立するのに、様々な工夫が必要になってきます。保育士を続けたくても、思ったようなサポートが受けられないこともあります。
ここで大事なのは「支援がないから、わたしは家庭と両立できない」と決めつけないことです。時には、今の職場だけが選択肢ではないと考えてもいいかもしれません。自分のライフスタイルにあった、違った働き方を探してみることもおすすめします。
例えば、正規職員だけでなく、保育士として以下のような働き方をすることも可能です。扶養内で働きたい場合などは、正規職員でない方が適している場合もあります。
1.パート保育士
時給制で働くパートの職員です。仕事内容は、正規職員の保育士の補助が基本です。副担任として担任の業務をサポートしたり、フリーとして手の足りないクラスのヘルプをします。
2.派遣保育士
登録した派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の保育園で働く保育士です。給料は時給制で、非常勤の雇用形態の1つです。雇用期間が決まっているため転職しやすく、一般に業務の責任が少ないと言われています。
3.臨時職員
産休・育休に入る職員の補填のためや、障がい児を受け入れた場合の加配職員です。基本的には期間が決められていて、短期間での勤務が多いようです。時給制のパートだったり、月給制だったりとそれぞれ異なります。
限られた時間しか働けなかったり、扶養の範囲内だったりする場合でも、多様な選択肢があることを知っておきましょう。
やっぱり保育士の仕事が好き。その醍醐味は?
子どもの日々の成長を実感し、喜びを共有できること!
結婚しても保育士を続ける、結婚後にまた復職するなど、主婦と保育士を両立する人たちは数多くいます。そうした人たちは、保育士の仕事に大きなやりがい、生き甲斐を見い出しています。主婦との両立は大変ですが、他の職業にはない魅力を感じて、保育士を続けている人が多いようです。
そうした人たちの考える保育士の魅力・醍醐味とはどんなものでしょうか。それは、子どもの日々の成長を近くで見守り成長を実感できる、喜びを共有できるという点が一番にあげられます。また、子どもと接していることが幸せであり、癒しを感じているという声も多くあります。
いずれにせよ、保育士という仕事は子どもの発達に深く関われる、他にはない仕事なのです。なので、主婦となって制限ができてもやり続けたいと感じる人が多いようです。
まとめ
「結婚したら仕事を辞める」という旧来からのライフスタイルだけでなく、今は多様な働き方の選択肢があり、保育士の働き方も多様になってきています。
今は主婦と保育士の両立にチャレンジしやすい時代です。保育士の仕事にやりがいを感じているのであれば、結婚してからの両立も検討されてみてはいかがでしょうか。
ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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