自由遊びはなぜ大切?遊び方のヒントも紹介!
- 保育士お役立ち情報
- 2016/07/20
あなたのクラスの自由遊びは、どんな風景ですか?活動の合間に子ども達が退屈しないよう、とりあえずオモチャを出したり、いつも変わらない遊びが淡々と続いている…そんな状況だとしたら、一度自由遊び自体をしっかり見直して欲しいと思います。今回は自由遊びにスポットを当てて、その重要性や、遊び方についてお伝えします。
自由遊びは、子どもを成長させてくれる
普段あまり意識しないかもしれませんが、自由遊びには子どもの成長にとって大切な要素がたくさん詰まっています。子どもが自主的に遊びを選択し、自分の『好き』を見つけられる。遊びを発展させる面白さを味わい、友達との関わりを楽しむ。遊びの中で起こった問題を、自分達で解決していく力を養う。それら全てが自由遊びのもつ、大切な役割です。では、具体的にどんな風に自由遊びを設定すれば良いのでしょうか?今回は、天候を問わず、園庭が無い園でも楽しめる「室内」の自由遊びについてご紹介します。
子どもが遊びに集中できる環境をつくろう
室内での自由遊びの際には、戸外のように身体を思いっきり動かすことはできません。しかし飛んだり走ったりしなくても、集中できる遊びがあれば、子どもの気持ちは発散されます。どれだけ遊びに集中できるかで、子どもたちの満足度や充実度は変わってきます。そのためには、制作コーナー、おままごとコーナー、季節の遊びを取り入れた「週替わり、月替り」コーナー、ブロックや積み木などのいくつかの遊びのコーナーをつくるとよいでしょう。種類を設けることで、子ども達は目的を持って遊びに参加したり、自主的に遊びを選択することができます。保育士がすべきなのは、必要な材料を準備して、環境を整えておくことです。後は、遊びを見守り、必要に応じてそっと手をかすくらいで充分です。もちろん保育士も子どもと共に心から楽しんで遊ぶことは大切です!
子どもと一緒に楽しめる!自由遊び例
夏にぴったり!自由遊び2選
色水遊び
水性ペンで紙に色を塗り、水に漬けると、インクが溶け出して色水ができます。色水を小さなポリ袋に入れて口を縛り、赤色ならイチゴに、オレンジならみかんに見立て、画用紙で作った葉っぱをつけると『果物屋さんごっこ』が、ペットボトルに入れれば『ジュース屋さんごっこ』が楽しめます。また、混ざり合ってできる色を発見し、ポリ袋に入れて窓辺に吊るすと、光が反射してキラキラ光り、子どもたちは大喜びです。
氷お絵描き
絵の具を玉子ケースなどにといて入れ、爪楊枝などを刺して凍らせます。爪楊枝を持ち手にして、紙にお絵描きをしたり、紙を板などに貼って斜めにセットし、滑り台のように上から氷を滑らせます。氷から溶け出した色が面白い形を描いたり、氷で絵を描く面白さを味わえます。
一年中楽しめる!自由遊び2選
廃材遊び
プリンカップ、牛乳パックなどの容器と、リボンやストロー、毛糸に折り紙、パンチで開けた丸い物まで、自由に使える道具を用意しておけば、あとは子どもたちが考えて、どんどん面白い廃材アートをつくることとができます。動く車など最初に一つ作り方を教えておくと、それをヒントにもっと凝ったもの、オリジナルを加えた物を作ることもあります。できたものでレースをしたり、コースを作る遊びも楽しいです。
布遊び
布が一枚あれば、お布団や敷物にして、ごっこ遊びが盛り上がりますし、マントにすれば変身ごっこもできます。お部屋に一本ロープをつけておけば、布をかけて基地作りもできます。
このように、特別な玩具がなくても、身近にあるものを利用した遊びは、子どもの想像力をかきたてたり、遊びの発展が見込めるものが多いのです。 遊び込む経験は、子どもの成長過程においてなくてはならないもので、大きな影響力を与えます。だからこそ、自由遊びを軽視せず取組んでもらいたいと思います。子ども達の自由な発想に柔軟な対応のできる保育士でありたいですね。
筆者プロフィール
木村 恵
保育園や幼稚園で保育士、幼稚園教諭を務め、現在は自宅でキッズルームを開業中。
子育て支援員認定講座修了、チャイルドマインダー資格保持。
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