初心者必見♪ペープサートの割り箸での両面作成方法や遊び方をご紹介！

保育士お役立ち情報
2016/03/25

# ペープサート

ペープサートとは、絵を描いた紙に割り箸などの棒をつけて動かす紙人形劇のこと。表面と裏面に違う絵を描き、くるくる回したり表面から裏面を想像させるなど、絵の差異を利用した遊び方が一般的です。今回は、普段の保育にペープサートを取り入れている保育士の菅原先生から、初心者向けに簡単なつくり方と楽しみ方を伺いました！

ペープサートをつくってみよう！

①材料を用意する（紙、割り箸、カッター、ペン、両面テープ、のり）

②紙に表面と裏面の絵を描き、色を塗る。表面と裏面を同じ大きさに切る
子どもは『はっきりした』絵を好むので、できるだけ強い色を使い、太い黒ペンで縁取るようにしましょう。
絵が苦手は人は、園にある素材をコピーしても大丈夫。ただカラーコピーにしてしまうと個性がなくなってしまうので、モノクロ印刷にして色は自分で塗ることをおすすめします。

③割り箸の先をカッターで削り、両面テープで覆う
割り箸の先端、紙を貼りつける面をカッターで平らに削ってください。やらなくても大丈夫ではありますが(笑)、削って先を細くしておいた方が、紙をはりつけたとき安定するように感じます。
そして、削った面を両面テープで覆ってください。

（割り箸の先を削って…）

（両面テープで覆う！）

④紙全体にのりを塗り、割り箸で挟んで表と裏を貼りつける。
紙全体にまんべん無くのりを塗ったら、片面の上に割り箸を置き、もう片面を上からかぶせて貼りつけてください。もし紙の端が浮いてしまうような場合は、浮いた部分を切ってしまえば紙の重みで自然にくっつきます。

⑤できあがり♪

ペープサートの楽しみ方

子どもの表現力を育む！

例えばりんごのペープサート（表面が「食べる前」、裏面が「食べた後」）を使う場合、「りんごってどんな音をして食べるかな？」と問いかけると、「しゃりしゃり」とか「ぱりぱり」とかいろんな答えが返ってきます。
他にも食べ物だったら「ラーメンはどんな音がする？」と聞くと「ちゅるちゅる」や「ずるずる」など、思い思いの音を答えてくれますね。ペープサートをきっかけに、食べる音ひとつとっても色々な表現があることを知って、みんな楽しんでいるみたいです。
その後に「じゃあ食べてみようか～」と言いながらペープサートをくるくる回して食べた後の絵を見せると、「無くなった！」とそれだけで喜んでくれます。

クイズで異年齢一緒に楽しめる！

ペープサートにはシルエットクイズという遊び方もあります。はじめにシルエットを黒く塗った面を見せて、裏に何が書いてあるのかを当てるゲームです。たまにいじわる問題もあって、真っ黒の四角を見せると子ども達は「豆腐！」なんて答えるんですけど、正解は「からっぽ」だったり。みんな騙されていますね(笑)。
シルエットクイズは合同保育など、違う年齢の子たちをまとめて見なければならないときにすごく役に立ちます。発達段階が違うので、一緒の遊びをするのはなかなか難しいんですよ。例えば4,5歳だと普通のなぞなぞもできるんですけど、3歳辺りだとちょっと厳しい。
でもペープサードクイズなら小さい子でも答えられるから、3～5歳の子をまとめて楽しませることができるんです。お迎えの時なんかも色々な年齢の子どもが一緒になりますから、すごく使えますね。

子どもも自分で簡単につくれる！

ペープサートというと裏表に違う絵が描いてあるタイプが一般的ですが、「折り紙ペープサート」といって棒の上に折り紙の人形をつけるものもあります。私の働いている園では、季節ネタや「今月のうた」のキャラクターなどを子どもたちに折り紙で折ってもらい、ペープサートにして教室に飾っています。例えば12月なら「サンタクロース」とか、「どうぶつの歌」だったら「きつねやぶた」なんかをつくっています。自分がつくったものが飾られるのは嬉しいようで、みんな楽しそうにつくっていますね。
最近は手先を使う機会が減っているので最初は角をあわせるのも難しそうにしていましたが、みんなだんだん上手に折れるようになってきますよ。

菅原幸代先生

保育士歴15年。パネルシアターやペープサード、エプロンシアターなどで子ども達と遊ぶことが得意。
休日はつい新たな作品づくりに没頭してしまうことも。

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