保育士給与の実態調査。補助金や手当による変化はあった?
- 保育ニュース
- 2015/11/13
保育士確保のために、2013年頃から補助金交付や手当増額などの様々な施策がとられてきました。では実際にどの程度保育士の給与は上がったのでしょうか?そこで今回は保育園を運営する法人10社に就業した保育士の、2013年・2015年平均月収&賞与を比較しました。
平均月収は2万弱アップ!賞与は約3倍に
関東を中心に保育園を運営する法人10社に就業した保育士の、2013年・2015年平均月収&初年度賞与を比較しました。
(一般保育士対象/保育士専門人材紹介サイト「保育士.net」調べ)
※株式…株式会社、社福…社会福祉法人
平均月収
【平均月収:191,193円⇒209,850円 約20,000円アップ!】
初年度賞与
【初年度賞与:0.6ヶ月分⇒1.9ヶ月分 約3倍に!】
「保育士確保プラン」による3%の処遇改善や、東京都や横浜市など各自治体の給与アップ施策、そして法人独自の手当付与等により、2015年度の給与は2年前と比べ月給・賞与ともに改善の傾向が見られます。特に2013年は「初年度の賞与なし」という法人もありましたが、2015年は働き始めた年から賞与が支給されるようになりました。
保育士の待遇改善、今後の見通しは?
以前と比べると、株式会社や社会福祉法人が運営する一部の保育園で、保育士の給与は上昇してるという結果が出ました。しかし、職務内容を考えるとまだまだ満足できる金額とはいえません。最近は、現役保育士が待遇改善を訴えて会見を開いたり、自身の窮状を明らかにしたTwitterが拡散されるなど、保育士の給与を上げようという動きが広がっています。
そんな中、厚生労働省は待機児童問題のさらなる解決をめざし、保育士確保案を検討する専門家会議を発足させました。会議では処遇改善の必要性も指摘されており、何らかの対策が取られることを期待したいと思います。年内にも具体策がとりまとめられるとのこと。今後動きがありましたら、ご報告させていただきます。
≪参考URL≫
保育士確保へ 専門家会議で対策検討始まる(NHKニュース)
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