「子育て支援員」の資格とは?取得方法や研修について

子育て支援員とは、全国の自治体で行われる研修を修了すると認定される新資格です。
今後ますます拡充される小規模保育園やファミリーサポートセンター等の保育サービスにおいて、保育業務に従事することが想定されています。
今回はそんな「子育て支援員」の、発足の背景や研修内容など気になる点についてまとめました!

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まず知りたい!子育て支援員のキホン

子育て支援員ができた背景とその目的

子育て支援員創設には、「子ども・子育て支援新制度の施行」「女性の活躍推進」という2つの背景があります。

まず一つ目の「子ども・子育て支援新制度」についてですが、これは2015年4月から始まる待機児童解消を目的とした新制度。施行により小規模保育や放課後児童クラブ等の様々な保育サービスを拡充させていくため、保育士以外にも業務に携わる人材を確保する必要が発生したのです。

二つ目の「女性の活躍推進」に関しては、支援員は女性に限定してはいないものの、育児経験などをいかして働いてほしいという狙いがあります。
実際に、首都圏・近畿圏に在住の子どもがいる専業主婦1,000人にアンケートを取ったところ、「子育て分野で就労したい」と答えた方が3割近くにのぼり、子育て支援員はそうした方たちの受け皿として期待されています。(第一生命研究所調べ)

子育て支援員の活躍の場

子育て支援員が携わる保育サービスは多岐に渡ります。以下例をあげます。

●放課後児童クラブ(学童)の補助員
●乳児院や児童養護施設の補助的職員
●小規模・家庭的・事業所内保育事業の保育従事者
●ファミリーサポートセンター事業の提供会員
●障害児支援の指導員
●利用者支援・地域子育て支援拠点事業の専任職員など

子育て支援員として認定されるための研修とは

基本研修+コースごとの専門研修を各自治体が開催

子育て支援員になるには、携わる業務内容から「放課後児童コース」、「社会的養護コース」、「地域保育コース」、「地域子育て支援コース」の4つに分かれ、共通の基本研修(8科目/8時間)及びコースごとの専門研修(5〜9科目/5.5〜24時間)を受講する必要があります。

⇒研修内容について詳しく知りたい方はこちら

フォローアップ研修も検討中

保育の質の担保のためには、一度学んで終わりではなく、業務の理解や深度にあわせたフォロー体制が必要不可欠です。
そこで各自治体において、業務状況にあわせたフォローアップ研修を継続して実施することや、ブランクのある支援員が再度保育業務に従事する際のフォローアップ研修を行うことが検討されています。支援員と利用者がともに安心してサービスを供給・享受できる体制を、今後ますます整えていかなければなりません。

また政府は「意欲のある方には、保育士、家庭的保育者(保育ママ)、放課後児童支援員を目指しやすくする」としています。希望者がどうステップアップしていくのかという仕組みも今後つくられていくでしょう。

その他子育て支援員関連ニュース

賃金の低さが問題となっていた子育て支援員。例えば、子育て支援員として「小規模保育園B型」(職員の1/2以下が保育士以外の施設)で保育に従事する場合、
人件費として支給される補助金が180万円程度とされており、その賃金の低さが問題となっていました。
そこで今年1月に発表された補助金等の改善案の中で支援員に対する待遇が見直され、人件費として250万円程度が支給されることになりました。

≪参考サイト≫
子育て支援員研修(基本・専門)研修科目等 (案)-厚生労働省
『女性の就労・社会参加に関するアンケート調査-第一生命株式会社

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